アミンあるいはアミド化合物とアルデヒドの反応によって生成する熱硬化性樹脂の総称.尿素樹脂,アニリン-ホルムアルデヒド樹脂,メラミン樹脂,グアナミン樹脂,チオ尿素樹脂などがこのなかに含まれる.アルデヒドとしては,おもにホルムアルデヒドが用いられる.アミノ化合物またはアミド化合物とホルムアルデヒドの反応により,窒素原子にホルムアルデヒドが付加してメチロール体(ヒドロキシメチル化合物)を生成する.メチロール化合物を酸触媒の存在下で加熱すると,橋かけして硬化する.単独あるいはアルキド樹脂と混合してアミノアルキド樹脂としても用いられる.成形材料,塗料,接着剤,バインダーなどに用いられ,とくにアミノアルキド樹脂は低温短時間の加熱硬化が可能である.透明で耐変色性が良好で,耐摩耗性,耐薬品性,難燃性などの点ですぐれ,エンボス加工塗料として用いられる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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