アムステルダム・インターナショナル(読み)あむすてるだむいんたーなしょなる(英語表記)Amsterdam International

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アムステルダム・インターナショナル
あむすてるだむいんたーなしょなる
Amsterdam International

正式名は国際労働組合連盟International Federation of Trade Unions(略称IFTU)。1903年創立の各国労働組合センター国際書記局が、1913年スイスのチューリヒで開催の第8回国際労働組合大会で名称を国際労働組合連盟と改称。翌1914年第一次世界大戦勃発(ぼっぱつ)によりその機能を停止し、戦後1919年7月にオランダのアムステルダムで開催の国際労働組合大会で再建され、本部が同市に置かれたことから、この名でよばれる。イギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、オーストリア、オランダ、ノルウェー、スイス、スペイン、チェコスロバキアなど、約2400万人の労働者を結集する欧米諸国の社会民主主義系中央派ならびに右派の指導下にある労働組合ナショナル・センターが参加していた。指導部は第二インターナショナルと緊密な関係をもち、ソ連の労働組合や共産党、革命的サンジカリストなどの指導下にある組合を排除する政策をとったため、国際労働組合運動をプロフィンテルン系と二分する結果に導いた。1930年代後半からファシズム台頭により、ドイツ、オーストリア、チェコスロバキアなどその傘下組合のかなりの部分を失い、第二次世界大戦中は機能をほとんど停止していた。戦後、アメリカ、イギリスなどの組合指導者はその再建を企てたが、大衆的支持は得られず、傘下組合はアメリカのAFLを除いて1945年10月創立の世界労働組合連盟(WFTU)に吸収され、IFTUはその歴史を閉じた。

[中林賢二郎]

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百科事典マイペディアの解説

アムステルダム・インターナショナル

国際労働組合連盟International Federation of Trade Unions(IFTU)の通称。19世紀末以来職業別の国際労働組合の組織化が進み,1902年国際労働組合書記局が設立され,1913年これが連盟に改組された。第1次大戦で一時解散,1919年再建。1920年代には47ヵ国,約1900万人に達した。改良主義的傾向をもち,国際連盟と協力し,コミンテルン系のプロフィンテルンと対立していた。本部アムステルダム。反ファシズム闘争の取組みに力を入れず人々の支持を失った。1945年解散。
→関連項目インターナショナル(政治)ジュオー

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