アラウ

デジタル大辞泉 「アラウ」の意味・読み・例文・類語

アラウ(Arau)

マレーシア、マレー半島北西部、プルリス州の町。州都カンガーの南東約15キロメートルに位置する。同州の王都として知られ、スルターンが居住する赤い屋根の王宮や州立モスクがある。

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百科事典マイペディア 「アラウ」の意味・わかりやすい解説

アラウ

チリ生れのピアノ奏者。幼くして無類の天分をみせ5歳でデビュー。サンティアゴの音楽院で学んだのちベルリン留学し,リストの高弟M.クラウゼに師事。1914年ベルリンで正式デビューした。1924年―1940年母校シュテルン音楽院の教授を務め,1940年サンティアゴにピアノ学院を設立。1979年米国市民権を取得。ラテン的な輝かしい音色とドイツ的構築性を合わせ持ち,ベートーベンロマン派名演を聴かせた。ベートーベンのピアノ・ソナタ全集の校訂も手がけている。1965年に初来日。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アラウ」の意味・わかりやすい解説

アラウ
あらう
Claudio Arrau
(1903―1991)

チリのピアノ奏者。少年時代チリ政府の援助を得てベルリンに留学、リストの直系マルティン・クラウゼに学ぶ。1927年ジュネーブ国際コンクールに優勝後、世界各地で活発な演奏活動を行う。1965年(昭和40)初来日。初めシューマン、リスト、ショパンなどロマン派の作品を得意にしていたが、第二次世界大戦後はベートーベン弾きとしても名を高めた。風格を感じさせる大家である。

[岩井宏之]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アラウ」の意味・わかりやすい解説

アラウ
Arrau, Claudio

[生]1903.2.6. チーヤリン
[没]1991.6.9. ミュルツツーシュラーク
アメリカ,チリのピアノ奏者。5歳で演奏を始め,7歳でチリ政府から派遣されてベルリンで学ぶ。 1927年ジュネーブ国際コンクールに優勝。 40年までベルリンに居住したあとアメリカに移る。 65年来日。

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