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アラブ連盟 アラブれんめいArab League

翻訳|Arab League

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アラブ連盟
アラブれんめい
Arab League

アラブ諸国の地域協力機構。1945年3月エジプトシリアレバノンイラクヨルダンサウジアラビアイエメン(イエメン=アラブ共和国)の 7ヵ国により結成され,同年 10月に発足した。加盟各国の主権の擁護,相互協力,中東安全保障確保のため,政策の調整をはかることを目的とする。のちにリビアスーダンチュニジアモロッコクウェートアルジェリア南イエメン(イエメン民主人民共和国),バーレーンモーリタニアオマーンカタールソマリアアラブ首長国連邦ジブチおよびパレスチナ解放機構 PLOが加盟,1991年5月南北イエメンが国家統合,1993年コモロが加盟し,2012年現在は 21ヵ国と 1機構から構成される。主要機関は首脳会議,理事会,事務局で,理事会には政治,文化,社会,保健,経済,法律,通信,情報,石油,財政,行政,連絡担当の常任委員会が付置され,ほかにアラブ郵便連合,アラブ電気通信連合,アラブ放送連合など 21の専門機関がある。事務局はエジプトのカイロに置かれていたが,エジプトが 1979年3月にイスラエル平和条約を締結して資格停止の処分を受け,チュニジアのチュニスに移された。1989年5月モロッコのカサブランカにおける首脳会議でエジプトの資格停止処分が撤回され,1990年3月事務局のカイロ復帰も決定された。イスラエルと関係をもつ企業などにボイコットの指令を出す委員会も設けられているが,エジプトの復帰後はボイコットはしだいにゆるめられつつある。

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デジタル大辞泉の解説

アラブ‐れんめい【アラブ連盟】

アラブ諸国の独立と主権擁護を目的として、1945年にエジプト・シリア・レバノン・イラク・ヨルダン・サウジアラビア・イエメンの7か国で結成した同盟。のち、パレスチナも含め加盟国は22となったが、1990年のイラクのクウェート侵攻で分裂。本部はカイロ。

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百科事典マイペディアの解説

アラブ連盟【アラブれんめい】

1945年,アラブ7ヵ国代表とパレスティナ地区のアラブ人代表の間で結ばれた地域機構。相互の独立・主権を尊重し,経済・社会・文化等の協力と安全保障を目的とする。加盟国代表とパレスティナ解放機構PLO)の代表で組織する理事会が最高機関。
→関連項目キャンプ・デービッド合意中東

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世界大百科事典 第2版の解説

アラブれんめい【アラブ連盟 League of Arab States】

アラブ諸国間の関係強化,共同利益の追求・調整を目的とする地域機構。アラビア語の正称はJāmi‘a al‐Duwal al‐‘Arabīya。1945年3月,エジプト,イラク,シリア,レバノン,サウジアラビア,イエメン(現,北イエメン),トランス・ヨルダン(現,ヨルダン)の7ヵ国がカイロで会議を開き,そこで締結された連盟規約に基づいて結成された。その後,リビア,モロッコ,チュニジア,スーダン,アルジェリア,クウェート,南イエメン,バーレーン,カタル,オマーン,アラブ首長国連邦,モーリタニア,ソマリア,ジブチも加盟,89年現在,加盟国はパレスティナ解放機構を含め22。

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大辞林 第三版の解説

アラブれんめい【アラブ連盟】

アラブ諸国の独立と主権を守り、共通の利益を促進するための機構。1945年七か国で発足、以後アラブ諸国は独立とともに加盟。 PLO は1976年に正式加盟。本部カイロ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アラブ連盟
あらぶれんめい
League of Arab States

アラブ諸国の地域協力機構。1945年3月22日、19世紀末以来アラブ民族主義の宿願であったアラブの統一を目ざし、エジプト、イラク、サウジアラビア、シリア、レバノン、イエメン、ヨルダンの7か国を原加盟国として発足。年2回の閣僚級理事会のもとに、政治、経済、軍事、人権など11の常任委員会をもつほか、中央事務局が統轄するイスラエル・ボイコット事務局など各種の機関を有する。当初は経済面に力点が置かれたが、1948年のイスラエル建国、1952年のエジプト革命などの影響を受け、「汎(はん)アラブ主義」に基づく政治・軍事面での活動が強化されるに至った。
 連盟内の比較的順調な経済協力とは対照的に、1964年エジプトのナセル大統領の呼びかけで第1回首脳会議が開催されたのちも、サウジアラビアなど保守的な王制諸国とエジプトなど急進的な共和制諸国との対立のため、政治面ではしばしば機能麻痺(まひ)を体験してきた。1967年の第三次中東戦争敗北を機に開催された第4回首脳会議は「不講和、不承認、不交渉」の対イスラエル三原則を採択した。1977年エジプトのサダト大統領が対イスラエル和平のイニシアティブをとり、1979年エジプト・イスラエル平和条約に調印したが、強硬派諸国の反発を招き、エジプトの連盟参加資格停止が決議された。エジプトの連盟復帰が実現したのは1989年のことである。しかし、1980年のイラン・イラク戦争、1990~1991年の湾岸戦争に際しても連盟は共同歩調をとることができなかった。
 1981年にはペルシア湾に面するサウジアラビアなど6か国からなる湾岸協力会議(GCC)が、1989年にはリビア、アルジェリアなど北アフリカ5か国によるアラブ・マグレブ連合(AMU)が発足したことも、アラブ連盟の地盤沈下を物語るといえよう。2009年時点で、加盟国は21か国とPLO(パレスチナ解放機構)である。[黒柳米司]

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