アンティオコス(読み)あんてぃおこす(英語表記)Antiochos

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アンティオコス
あんてぃおこす
Antiochos
(前130/120―前68?)

古代ギリシアの哲学者。折衷派の祖。アスカロン出身。初めラリサのフィロンの弟子であったが、やがて背き、カルネアデスにも反対して新アカデメイアの懐疑論から離れ、古アカデメイアに回帰した。真理判断と徳は感覚から始まり、心と体の段階的な充足完成が人間の目標である、とした。彼自身に独創性はなかったが、アカデメイア派(プラトン学派)、ペリパトス派(アリストテレス学派)、ストア派の総合を説く折衷主義は、その博識とあいまいさのゆえに広い影響力をもち、新プラトン派の時代まで続くこととなった。アンティオコスについて、弟子のキケロは、その著書『アカデミカ』のなかでたびたび引用紹介している。[山本 巍]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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