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アンネンコフ アンネンコフAnnenkov, Yurii Pavlovich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アンネンコフ
Annenkov, Yurii Pavlovich

[生]1889.7.23. カムチャツカペトロパブロフスク
[没]1974.7.12. パリ
ロシア生まれの画家ペテルブルグの美術学校を出たあと,パリに留学。ロシア革命を挟む時期に,キュビスムの画家としてロシア前衛芸術運動に参加,同時代の詩人,小説家,演劇人とも親交を結び,B.パステルナーク,V.マヤコフスキーなどの肖像や,本の挿絵などをかき,独自なジャンルを開拓した。 A.ブローク叙事詩『12』 Dvenadtsat' (1918) につけた挿絵は不朽の傑作となっている。 1924年亡命,ドイツ,パリに住んだ。親交を結んだロシアの作家たちについての回想録を残している。

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世界大百科事典 第2版の解説

アンネンコフ【Pavel Vasil’evich Annenkov】

1813‐87
ロシアの回想録作家。シンビルスクの富裕な地主の出。ペテルブルグ大学で聴講。1833年より大蔵省に勤務,間もなくこれを去り,初期スラブ派,西欧派の文人,思想家たちと交わる。40‐43年外遊,ひと夏をローマでゴーゴリと過ごす。46‐48年再度外遊,46年春ブリュッセルでマルクスに,夏パリでゲルツェンに,47年夏ザルツブルクで療養中のベリンスキーに会い,有名なゴーゴリあて書簡の執筆に立ち会う。50年以後は穏健自由主義者として若い世代の急進主義に抗し,40年代知識人の伝統を守った。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アンネンコフ
あんねんこふ
Павел Васильевич Анненков Pavel Vasil'evich Annenkov
(1813―1887)

ロシアの批評家、回想記作家。ゴーゴリ、ベリンスキー、ゲルツェン、ツルゲーネフらと親交があり、雑誌『祖国の記録』『現代人』の同人として活躍。思想的にはリベラルな西欧派であり、文芸批評の分野ではプーシキン、ゴーゴリ、「自然派」の文学を支持した。1850年代に入ると、文学の社会性、政治性を強調するチェルヌィシェフスキーと対立して『現代人』を去る。現在もなお価値を失わずにいるのは、回想記作家としての仕事であり、その代表的なものに『すばらしい10年間(1838~1848)』(1880)、『文学回想』(1909。没後刊)がある。[藤家壯一]

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