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イチモンジセセリ Parnara guttata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イチモンジセセリ
Parnara guttata

鱗翅目セセリチョウ科。前翅長 20mm内外。翅表は黒褐色,裏面は黄褐色で,前後翅とも小白色斑がある。後翅の白色斑がほぼ一列に並んでいることからその名があり,またこの特徴によって他種から区別される。幼虫はイネツトムシ rice leaf-tier,ハマグリムシなどと呼ばれ,イネ,ススキ,ヒエ,エノコログサなどのイネ科植物,その他カヤツリグサ科,タケ類などを食べ,稲作に大害を与える。年2~4回発生する。日本全土,アジアの東・南部,スマトラ島,ジャワ島,ボルネオ島などに広く分布する。

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百科事典マイペディアの解説

イチモンジセセリ

鱗翅(りんし)目セセリチョウ科の1種。開張35mm内外,暗褐色で白斑がある。日本全土からアジアに広く分布。幼虫はイネツトムシといい,イネの葉を巻いて食べる害虫。

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世界大百科事典 第2版の解説

イチモンジセセリ【Parnara guttata】

初秋のころ草原や耕作地,住宅地などにもふつうに見られる鱗翅目セセリチョウ科の昆虫(イラスト)。中型のセセリチョウで,開張3~4cm。翅の地色は表面は暗褐色,裏面は黄褐色で,後翅の4個の白色斑が1列に並ぶので一文字の名がある。イネの害虫として有名で,水田に大発生することがある。本種の生息地は人工的な自然と強く結びつき,原生林などの原始的な自然には個体数が少ない。幼虫はイネツトムシ,またはハマクリムシなどと呼ばれ,孵化(ふか)した直後は葉を裏側から筒状に巻いて巣をつくるが,十分に成長すると2,3枚の葉を集めてより大きな巣をつくってその中に潜み,そこから出かけて周囲の葉を食べる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イチモンジセセリ
いちもんじせせり / 一文字
[学]Parnara guttata

昆虫綱鱗翅(りんし)目セセリチョウ科に属するチョウ。北海道から南西諸島にわたり日本全土に広くみられるが、越冬可能な地域は関東以南の暖地で、関東以北または寒冷の山岳地でみられるものは南方からの移動個体である。外国では朝鮮半島、中国からヒマラヤ、東南アジアにかけて広く分布する。はねの開張35ミリメートル内外。はねの地色は暗褐色、前ばねと後ろばねに数個の白色斑紋(はんもん)がある。和名は、後ろばねの白斑が正しく横一文字状に並ぶことからつけられた。幼虫態で越冬し、それから羽化する第1化の成虫は西南日本では5月から現れる。第2化は7月、第3化は8~9月に発生し、8月下旬から9月上旬にかけてもっとも個体数が多く、この時期には関東地方から近畿地方にかけて同一方向に向かう大群の移動がしばしば観察される。幼虫の食草はイネで、幼虫はハマクリムシまたはツトムシ(別名イネツトムシ)の名で知られるイネの害虫。越冬期にはイネ科の各種雑草も幼虫の食草となる。[白水 隆]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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