インクジェットプリンター

百科事典マイペディア の解説

インクジェットプリンター

インクを用紙に吹き付けて印刷する無圧印刷方式のプリンター。発熱素子を加熱し泡を作ってインクを押し出す方式と,圧電素子によってインクを押し出す方式が代表的である。非接触,無衝撃のため高速で静かに印刷できること,普通紙にも印字でき,比較的低価格であるなどの利点があり,1970年代からコンピューターの演算結果を表示する高速タイプライターとして実用化が急がれ,ドットインパクトプリンターのあとをうけて現在ではパソコンプリンターの主流となった。インクの濃さを変えにくいため,通常,フルカラーの中間調ドット密度を変えることによって表現する。なお,液体でなく固体インクを用いる方式もある。

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IT用語がわかる辞典 の解説

インクジェットプリンター【ink jet printer】

インクの微粒子を紙に吹き付けることにより印刷を行うプリンター。インクを加熱して気泡を発生させ、その圧力で射出する方式(バブルジェットプリンター)や、電圧をかけると変形する圧電素子を用いてインクを押し出す方式(マッハジェットプリンター)などがある。◇「インクジェット式プリンター」ともいう。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 の解説

インクジェットプリンター

インクに熱や圧力をかけて、ノズルから紙に吹き付けて印字する方式のプリンター。低価格のものが多く、専用の光沢紙などを使うと実際の写真のように印刷できることから、個人用プリンターとしてよく利用される。感熱紙を使う熱転写方式やレーザー方式に比べると、紙質によってインクのにじみや色ムラが出ることがある。また、インクカートリッジの容量が比較的小さいので、少量の印刷に向く。最近は、インクジェットプリンターに、スキャナー、コピー、ファクシミリなどの複数の機能をまとめた複合機が主流。A4、はがき、L判、ラベルシールなど、さまざまな用途のインクジェット専用紙が市販されており、日本郵便からもインクジェット用のはがきが発売されている。

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カメラマン写真用語辞典 の解説

インクジェットプリンター

ink-jet printer。微細なインク粒子を紙に吹き付けて印刷をするカラープリンタ。カラープリンタで現在もっとも広く普及している方式。インクを吹き出す方式や名称は各社で微妙に異なっている。エプソンは マッハジェット方式 、キヤノンは バブルジェット方式 、ヒューレット・パッカード社は サーマルインクジェット方式 と呼んでいる。

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