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インド天文学 インドてんもんがくIndian astronomy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

インド天文学
インドてんもんがく
Indian astronomy

古代インドの天文学は,ギリシアの天文学のように理論的に高度のものではなく,もっぱら暦法星占いを目的として発達した。その素朴な宇宙観は,日本で須弥山 (しゅみせん) 説の基をなした。天空を分けて 27宿もしくは 28宿とし,1年を 360日と定めるなど,その内容は,漢訳された仏典によってうかがい知ることができる。のちにギリシア天文学の影響下に,数理的な発展もみられ,5世紀末にはアリアバータ,7世紀にはブラフマグプタらが活躍した。地球の自転を説いた天文書も現れたが,確たる論理の発展はみられず,10世紀以後は衰退した。

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世界大百科事典 第2版の解説

インドてんもんがく【インド天文学】

インダス文明において天文学と言いうるほどのものが存在していたとは考えられないが,古い伝統をもつ27または28の星宿のいくつかがインダス文明にまでさかのぼり得ても不思議ではなく,事実そのような方向から印章文字を解読する試みが近年なされている。アーリヤ人がベーダ文明を築いた後は,その祭式主義が新月祭,満月祭などの日時決定を目的とする暦法の発達を促し,六つのベーダ補助学のひとつ《ベーダーンガ・ジョーティシャ》の成立をみた。

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