ウィルソン山天文台(読み)ウィルソンさんてんもんだい(英語表記)Mount Wilson Observatory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ウィルソン山天文台
ウィルソンさんてんもんだい
Mount Wilson Observatory

アメリカ合衆国,カリフォルニア州の標高 1742mのウィルソン山頂にある天文台。1904年,初代台長ジョージ・E.ヘールによって建設された。60インチ(152cm)および 100インチ(254cm)の反射望遠鏡塔望遠鏡 2基を備え,さらに 60インチ赤外線望遠鏡も設置された。2台の大望遠鏡は数十年間世界一を誇り,観測,星雲の写真撮影に大きな成果をもたらした。ウォルター・バーデアンドロメダ銀河を観測し,宇宙のスケールを 2倍に改めたのは,南カリフォルニアのパロマ山に 200インチ(508cm)鏡が完成する直前のことであった。現在はパサディナに本部があり,パロマ山天文台と合わせてヘール天文台と称される。エドウィン・パウエル・ハッブルはこれらの望遠鏡を使って銀河の赤方偏移を観測し,宇宙膨張を発見した。

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デジタル大辞泉の解説

ウィルソンさん‐てんもんだい【ウィルソン山天文台】

Mt.Wilson Observatory》米国カリフォルニア州ロサンゼルス北東郊のウィルソン山にある天文台。1904年開設。100インチ反射望遠鏡を備える。パロマー山天文台とあわせてヘール天文台とよばれる。

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百科事典マイペディアの解説

ウィルソン山天文台【ウィルソンさんてんもんだい】

米国,カリフォルニア州南部,サンゲーブリエル山脈ウィルソン山にある天文台。1904年カーネギー財団によって開設され,1917年には当時世界最大の100インチ(257cm)反射望遠鏡を備え,天文学発展に寄与。現在カリフォルニア工科大学に所属。パロマー山天文台とともにヘール天文台と総称される。
→関連項目ロサンゼルス

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大辞林 第三版の解説

ウィルソンざんてんもんだい【ウィルソン山天文台】

アメリカ合衆国、カリフォルニア州ウィルソン山にあるヘール天文台の旧称。1904年開設、17年に当時世界最大の257センチメートルの反射望遠鏡を設置し、天文学の発展に大いに貢献した。

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世界大百科事典内のウィルソン山天文台の言及

【ウィルソン[山]】より

…南にサン・ゲーブリアル谷とロサンゼルス地域を見おろす。地中海式気候で晴天日が多く,カーネギー研究所によって1904年にウィルソン山天文台が設けられ,100インチ(254cm)の反射望遠鏡を有して天文学に貢献してきた。この天文台はパロマー山天文台とともに現在ヘール天文台と総称されている。…

【天文台】より


[アメリカの天文台]
 アメリカでもっとも古い天文台は,東海岸のハーバード天文台とワシントンにある海軍天文台で,ともに1832年の創設である。しかし大望遠鏡群は西部に集まっており,パロマー山天文台(1928年創設,現在はウィルソン山天文台を含めてヘール天文台という)の5mと2.5mの反射,1.2mのシュミット,キット・ピーク天文台(1960年ころ創設)の3.8mと2.1mの反射,リック天文台(1874創設)の3m,マクドナルド天文台(1939創設)の2.7mと2.1mの反射,それにホプキンズ山天文台(1979創設)の有効口径4.5m(1.7m鏡6個の複合系)反射望遠鏡などが,晴天の多い乾燥した西部の天候に恵まれて観測の実績をあげている。 大望遠鏡の国際的団地として,1970年以降急速な発展を見たのが,ハワイ島マウナ・ケア山の標高4200mの山頂である。…

※「ウィルソン山天文台」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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