パサディナ(読み)ぱさでぃな(英語表記)Pasadena

日本大百科全書(ニッポニカ) 「パサディナ」の意味・わかりやすい解説

パサディナ(アメリカ合衆国、カリフォルニア州)
ぱさでぃな
Pasadena

アメリカ合衆国、カリフォルニア州南西部、サン・ガブリエル山麓(さんろく)に広がる都市人口13万3936(2000)。温暖な気候と美しい自然に恵まれるため高級住宅地として発達をしてきたが、文教都市としても知られ、多くの優れた実験・研究所をもつカリフォルニア工科大学(1891創立)がその中心をなす。また、電子機器、航空機、ミサイルセラミックス薬品、化粧品など工業の発達もみられる。1874年に町が開かれ、86年より市制が施行された。毎年1月1日に開催される大学対抗のフットボール試合ローズボウルは全米の注目を一身に浴び、約10万人収容のスタジアム超満員となる。試合に先だって繰り広げられるローズパレードも有名である。

[作野和世]


パサディナ(アメリカ合衆国、テキサス州)
ぱさでぃな
Pasadena

アメリカ合衆国、テキサス州南部の工業都市。人口14万1674(2000)。ヒューストン運河に面し、ヒューストンのすぐ東に位置する。油田地帯の中にあり、石油化学コンビナートの中心として、精油化学鉄鋼、採油用機械、製紙食品加工などの工場がある。1928年に町制を施行した。

[菅野峰明]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パサディナ」の意味・わかりやすい解説

パサディナ
Pasadena

アメリカ合衆国,カリフォルニア州南部の都市。ロサンゼルスの東約 18km,サンガブリエル山地の南麓に位置し,同地方の卸,小売の中心地となっている。 1874年先住民族インディアンの集落として創設され,地名はインディアンの言葉で「王室の谷」の意。サンタフェ鉄道の開通とともに避寒地,柑橘類の集散地として発展。高速道路の開通後はロサンゼルスへの通勤者の住宅地となった。精密機器,エレクトロニクス,航空機部品などの工業もある。カリフォルニア工科大学,ハンティントン美術館,パサディナ劇場などがあり,アメリカンフットボール競技場ローズボウル・スタジアムで有名。人口 13万7122(2010)。

パサディナ
Pasadena

アメリカ合衆国,テキサス州南東部の都市。ヒューストンの東側に接する衛星都市。第2次世界大戦後急速に発展し,石油化学,宇宙飛行関係の工業が盛んである。人口 14万9043(2010)。

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