コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

エネルゲイア エネルゲイア 〈ギリシャ〉energeia

3件 の用語解説(エネルゲイアの意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

エネルゲイア(〈ギリシャ〉energeia)

アリストテレス哲学で、生成の過程の終局として実現する姿。現実性。可能態に対する現実態。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

エネルゲイア【energeia[ギリシア]】

〈現実性〉〈現実態〉〈現勢態〉〈現実活動〉などと訳される。〈デュナミスdynamis〉(〈可能態〉〈潜勢態〉。ただし一般的な意味としては〈力〉〈能力〉)と対比して,可能性が実現していることを表す用語としてアリストテレスがはじめて用いた。その語義は〈エルゴンergon〉(仕事,活動,またはその成果,作品)から派生したもので,現に活動しているという動的な現実も,完成されてあるという静的な現実も示す。〈エンテレケイアentelecheia〉(完成態,完全現実態)とも事実上同義で多く互換的に用いられる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

エネルゲイア【energeia】

アリストテレス哲学の概念。事物がその可能態(デュナミス)から展開して、現実に活動している状態。現実態・現実性。 ↔ デュナミスエンテレケイア
W =フンボルトの用語。死んだ産物ではなく、永続的な産出活動としての言語。 → エルゴン

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内のエネルゲイアの言及

【アリストテレス】より

…彼の〈形相〉はそれと異なり,つねに〈素材〉と対をなし,具体的な個物のうちに(規定の言葉(ロゴス)において以外は)素材と切り離せないものとして結びついているものである。この〈形相〉〈素材〉はまた〈現実態(エネルゲイア)〉と〈可能態(デュナミス)〉とにそれぞれ対応する。たとえば素材としての木材は家の可能態であり,大工によって形相を与えられて現実の家となる。…

【ギリシア科学】より

…さらに彼はこの形相―質料という対概念を,みずからの生物学研究から得られた〈発展〉の考えを媒介することによって,いっそう動的な現実態―可能態の対概念としてとらえかえす。〈現実態(エネルゲイア)〉とはそうした発展の究極の〈目的〉としての形相を実現した状態であり,〈可能態(デュナミス)〉とはそうした形相をいまだ実現せず,それを内に潜在的に秘めている状態である。一般に〈運動変化(キネシス)〉とはこうした可能態から現実態への移行であり,自然はそうした運動変化の原理をみずからのうちにもつものであり,一定の目的に向かってその形相を実現すべくすすむ。…

【西洋哲学】より

…この方が事態の本質をいっそう深く洞察していると言えよう。
【現実態(エネルゲイア)と可能態(デュナミス)】
 もっとも,プラトンによって導入された形而上学的思考様式は,まったく無抵抗に受けいれられたわけではない。こうした伝統に逆らって,〈自然〉を生きたものとして見ようとする思想は西洋哲学の底層部につねに伏在しており,折あるごとに顔をのぞかせる。…

※「エネルゲイア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

エネルゲイアの関連キーワードエンテレケイア現実現実主義現実性現実的現実売買現実離れデュナミス強調現実感現実味

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone