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イギリスの彫刻家。ロシア・ポーランド系の両親の子としてニューヨークに生まれる。同地のアート・スチューデンツ・リーグで学び、ついで渡仏。パリで美術学校に学ぶと同時にロダンに師事し、また、ルーブル美術館で古代エジプト彫刻に興味をひかれた。1905年以来ロンドンに住むことになり、当時のフランス彫刻の前衛をイギリスに紹介することになった。08年、イギリス医学協会の建物のために18個の彫像を制作したが、これにはエジプトやアッシリアの影響と思われるものがうかがえる。また『創世記』『キリスト』など宗教的題材も多く手がけた。以後多くの作品を制作するが、その特徴の一つは直刻で、石彫、塑像、ブロンズなど、それぞれの材質を生のままに残し、強い感情と意志から出る写実を離れた形態のひずみであろう。保守的な当時のイギリス彫刻界に大きな影響を与えた。
[岡本謙次郎]
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…こうした形態感覚には,彼らの郷里の自然を特徴づけるなだらかな丘陵の曲線の影響も指摘されている。元来はユダヤ系ロシア人でアメリカからやってきたJ.エプスタインは,構成主義的な作品やプリミティブな様式によった人体彫刻のほか,肖像彫刻を多数残した。ムーアたちとは別の近代主義的傾向を追求した第2次大戦後の彫刻家に,E.パオロッツィ,バトラーReg Butler(1913‐81),チャドウィックLynn Chadwick(1914‐ ),アーミテージKenneth Armitage(1916‐ )などがいる。…
…〈ボーティシズム〉の名称は詩人E.パウンドによる。運動参加者はルイス,パウンドのほか,画家のウォッズワースEdward Alexander Wadsworth(1889‐1949),ロバーツWilliam Roberts(1895‐1980),アトキンスンLaurence Atkinson(1873‐1931),彫刻家のJ.エプスタインらで,彼らは未来派の運動感,キュビスムの幾何学的造形に学ぶと同時に,前者の印象主義的性格,後者の古典主義志向を排し,抽象性の強い造形を開拓した。第1次大戦によって短命に終わったが,イギリス美術の担っていた保守性を打破した功は大きい。…
※「エプスタイン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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