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エリオン Helion, Jean

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エリオン
Helion, Jean

[生]1904.4.21. クーテルヌ
[没]1987.10.28. パリ
フランスの画家。建築を学んだが 1922年絵画に転じた。第2次世界大戦前は P.モンドリアンの影響を受けて抽象的作風であったが,戦後一転して写実的な作風になり,肖像や風景を描いた。

エリオン
Elion, Gertrude Belle

[生]1918.1.23. ニューヨーク
[没]1999.2.21. ノースカロライナ,チャペルヒル
アメリカの生化学者。ハンター・カレッジ卒業 (1937) 後,高校の化学教諭を経てバローズ・ウェルカム研究所に入所 (44) 。 G.H.ヒッチングスとともに白血病,マラリア,ヘルペスウイルス感染症などの治療薬を開発した。従来の試行錯誤的な新薬開発法を脱却,正常細胞と病原性の細胞の差異を生化学的に研究し,病原性の細胞の増殖だけを阻害する薬物を設計する手法を確立した。ヒッチングス,J.W.ブラックとともに 1988年ノーベル生理学・医学賞を受賞。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エリオン
えりおん
Gertrude Belle Elion
(1918―1999)

アメリカの生化学者、薬理学者。歯科医の長女としてニューヨークに生まれる。ハンター大学で生化学を学び、1937年に卒業、高等学校の教師や民間会社の研究助手を務めるかたわら、ニューヨーク大学に通い、1941年修士号を取得した。食品会社などの研究室勤務を経て、1944年ウェルカム研究所に入り、1983年に退職して名誉研究員になるまで在籍した。
 ウェルカム研究所においてヒッチングスの助手を務め、のちに共同研究者となった。そのころの新薬開発は、おもに天然物から成分を抽出し、そのなかから治療に有効と思われるものを探しだすものであった。彼らは、正常な細胞と病気におかされた細胞を生化学的に比較し、それをふまえて、病原菌や癌(がん)細胞の増殖を抑える薬を開発する手法をみいだし、白血病の治療薬イムラン、痛風の治療薬アロプリノールなどを開発した。1988年に「薬物療法における重要な原理を発見」した功績によりノーベル医学生理学賞を、ヒッチングスおよびイギリスの薬理学者J・W・ブラックとともに受賞した。[編集部]
『シャロン・バーチュ・マグレイン著、中村桂子監訳『お母さん、ノーベル賞をもらう――科学を愛した14人の素敵な生き方』(1996・工作舎)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のエリオンの言及

【アンモナイト】より

…サメなどの大型魚類,魚竜,首長竜なども捕食者であった。長大なはさみをもった大型の甲殻類エリオンEryonは,底生性アンモナイト類を常食としたとみえて,体房を砕いて食べた跡の残った化石がある。よく発達したアナプチクス型の顎を備えた大型の種類は,ときに他の小型アンモナイトを襲った可能性がある。…

※「エリオン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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