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エリカ エリカErica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エリカ
Erica

ヨーロッパから地中海沿岸,アフリカに分布するツツジ科の常緑低木の属で 500種もある。多くは葉が針形で輪生し,花は鐘形か壺形で,先が4裂し,8本のおしべがある。観賞用に栽培されるものにジャノメエリカ (クロシベエリカ) E. melantheraがある。これは南アフリカ原産で,耐寒性も強く,高さ 3mにもなる。淡紅色から濃紅色の花を密につけ,ヒース heathの名で切り花にして装飾に使われる。ただしヒースは本来は植物名ではなくエリカなどの生える荒原をさす語である。シラユキエリカ E. subdivaricataは,丈が高くならないのでおもに鉢植とされ,2~5月に鐘形の白い小花を開く。このほかケエリカ,シコウデン,エイカンなどがある。

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デジタル大辞泉の解説

エリカ(〈ラテン〉Erica)

ツツジ科エリカ属の植物の総称。一般に常緑低木。枝は細かく分かれ、葉は細く短い。白・黄・紅などの色の筒状や壺状の花を開く。ヨーロッパ・アフリカに産し、ツリガネエリカ・ジャノメエリカなど約500種がある。ヒース 春》

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百科事典マイペディアの解説

エリカ

ヨーロッパ,南アフリカ等に分布するツツジ科の一属の常緑低木で,500種余りあるが南アフリカに多い。切花や鉢植またはロックガーデンに植えられる。針状の葉は3〜6枚輪生し,花は筒状または鐘状で小さく,色は紅〜白。
→関連項目ベルゼリア

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デジタル大辞泉プラスの解説

エリカ

円谷プロダクションによる特撮ドラマシリーズ「ウルトラシリーズ」に登場する宇宙人。白鳥座61番星人。初登場作品は『帰ってきたウルトラマン』。身長1.52メートル、体重42キログラム。頭に装着された電磁ベルトにより、メシエ星雲人に操られ、郷秀樹(ウルトラマンジャック)を暗殺しようとする。

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世界大百科事典 第2版の解説

エリカ【Erica】

ツツジ科エリカ亜科の常緑低木。茎は多くの細い枝に分かれて株立ちとなり,多数のこまかな葉をもつ。葉は一般に3~6枚輪生し,線形で厚く,裏面に1本の深い溝がある。花は春から夏咲き,夏から秋咲き,冬咲きのものなど種類によってさまざまである。枝先に数個の花を輪生するか,多数の小さな花を散房状につける。萼は鐘形で4裂し花冠よりずっと短い。花冠は筒形,鐘形または壺形で先は浅く4裂し,中に8本のおしべと1個のめしべがある。

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大辞林 第三版の解説

エリカ【Erica】

ツツジ科エリカ属の植物の総称。常緑の低木。主に南アフリカに分布し、一部は地中海沿岸・北ヨーロッパに及ぶ。世界に約500種類ある。葉は小形で細く、スギの葉状。花は多くは小形の鐘状で淡紅色。暖地で観賞・切り花用に栽培。ヒース。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エリカ
えりか
[学]Erica

ツツジ科の常緑小低木。英名ヒース(heath)の名でも知られる。ヨーロッパ西部および地中海沿岸に14種、熱帯東アフリカに2種、亜熱帯東アフリカに9種、南アフリカに605種の原種がある。高さは20センチメートルくらいのものから3メートルに及ぶものもあり、横枝が多数出てこんもりするものや直立してスギのようになるものがある。葉は線形および卵形で短い。花は壺(つぼ)状または筒状で、総状花序もしくは散形花序をつくる。花期は晩秋から春までで、多くは横向きまたは下向きに咲き、まれに上向きに咲くものもある。花色は白、桃、赤、紫、黄など豊富で、2色が混じるものもある。弁先は普通4裂し、雄しべは普通8本。
 ヨーロッパ系のものは耐寒性も強く栽培しやすいが、南アフリカの低地原産のものは花は美しいがやや半耐寒性のため保温を要する。重い土では根が深くまで伸びないので軽い土を用いる。また夏の高温による乾燥を避け、地温が上がりすぎないよう根際に覆いをする。灌水(かんすい)は適度にするとともに、南アフリカの品種については、6月と9月の多雨期の排水をよくする。大正初期にはカナリキュラタなど桃色と赤色の小花が多数つく品種が流行し、品種改良が進んだが、いまは絶滅している。現在栽培されるのはウィルモレイのほか南アフリカ系のものが多く、弁先が赤く白色筒咲きのレギア、花の底が赤く白色上向き咲きのファスティジアタ、濃桃紅色で横向き咲きのビスカリアなどがよく栽培される。また一般にはジャノメエリカ(メランテラ)がよく栽培される。切り花、鉢植え、庭園樹とする。繁殖は実生(みしょう)でよく育ち、2年目くらいで咲くものがあり、3~4月および秋に挿木をしてもよい。[川畑寅三郎]

文化史

花木として栽培されるエリカの多くは、南アフリカからもたらされた。その最大の貢献者は、キュー王立植物園から派遣されたイギリスのフランシス・マッソンで、彼は1772年と86年の2回の南アフリカの採集旅行で88種のエリカを採集し、イギリスに送った。日本には、大正年間にジャノメエリカが初めて導入された。またエリカの根は堅いので、地中海沿岸産のエリカのエイジュ(E. arborea L.)からはパイプがつくられる。[湯浅浩史]

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世界大百科事典内のエリカの言及

【ヒース】より

…草本や蘚苔類・地衣類が優占する酸性土壌のやせた土地にも使うことがある。ヒースで有名なのは西ヨーロッパの沿岸部で,冷涼,湿潤で,冬が寒くない海洋性気候下のポドゾル化した貧栄養の酸性土壌の土地に広く分布し,南部ではエリカEricaの類やエニシダ類(マメ科)が目だち,北部ではハイデソウCalluna vulgarisが優占種である。そこでは,自然植生と考えられる高層湿原の乾性な土地や海岸の強風地を除いて,多くはもとは森林であったことが花粉分析からも知られ,家畜の放牧やそのための火入れがくり返されて成立したと考えられている。…

【ヒース】より

…草本や蘚苔類・地衣類が優占する酸性土壌のやせた土地にも使うことがある。ヒースで有名なのは西ヨーロッパの沿岸部で,冷涼,湿潤で,冬が寒くない海洋性気候下のポドゾル化した貧栄養の酸性土壌の土地に広く分布し,南部ではエリカEricaの類やエニシダ類(マメ科)が目だち,北部ではハイデソウCalluna vulgarisが優占種である。そこでは,自然植生と考えられる高層湿原の乾性な土地や海岸の強風地を除いて,多くはもとは森林であったことが花粉分析からも知られ,家畜の放牧やそのための火入れがくり返されて成立したと考えられている。…

※「エリカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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