ドイツ中部,チューリンゲン州の州都。エアフルトともいう。人口20万1267(1999)。チューリンゲン地方最大の都市で,鉄道・国内航空路の結節点でもある。電機・事務機械・工作機械・光学機器・衣類・製靴工業のほか,郊外では伝統的な花卉・野菜栽培が盛ん。毎年の国際園芸品評会〈イガIGA〉は国外でも有名。また教育大学,医学アカデミー,土木および園芸専門学校もある。中世の交易路の交差する位置にあったこの町は早くからドイツ有数の商業都市として栄え,1250年ころには自治権を得る。大学(1392-1816)をもち,この地方の文化的中心となった。町の中央にそびえるゴシック様式の大聖堂とゼフェリ教会(12~14世紀),旧市街のルネサンスまたバロック様式の商家が当時をしのばせる。その後衰退し19世紀末まで低迷した。1891年ドイツ社会民主党はこの地での党大会でマルクス主義的な党綱領(エルフルト綱領)を決定した。
執筆者:下村 由一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
ドイツ中部、チューリンゲン州の州都。エアフルトともいう。1949~90年は旧東ドイツに属した。チューリンゲン盆地南部、ゲーラ川に沿う標高200メートルの地にある。人口20万0600(2000)。市内には多くの教会があり、また、ワイマールに近く、かつてのドイツ精神界の中心地として「チューリンゲンのローマ」の別称がある。肥沃(ひよく)なレス(黄土)土壌と地下水位が高いことにより、花木の種子、苗木の生産が盛んで、国際園芸博覧会(IGA)が毎年開催されている。かつて大学があったが、1816年に閉鎖され、第二次世界大戦後、教育大学と医科大学、哲学神学大学、工業大学、園芸大学が創設されて、市北西部に新しい大学地区が成立した。市北部には精密機械、電気技術、重機械、靴、衣服の各工業が集中している。
[佐々木博]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新