エルマン

精選版 日本国語大辞典 「エルマン」の意味・読み・例文・類語

エルマン

  1. ( Mischa Elman ミッシャ━ ) バイオリニストロシアに生まれアメリカ帰化。独特な音色の甘美さはエルマン‐トーンと呼ばれた。(一八九一‐一九六七

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百科事典マイペディア 「エルマン」の意味・わかりやすい解説

エルマン

ロシア出身の米国のバイオリン奏者。ウクライナのタリノエ(当時ロシア領)に生まれ,幼時より神童として鳴らす。ペテルブルグ音楽院アウアーに学び,1904年13歳でベルリンに,1908年米国にデビュー。1923年米国市民権を取得ポルタメントを多用した甘い音色で一時代を画した。1921年以来,3度来日。
→関連項目シゲティ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「エルマン」の意味・わかりやすい解説

エルマン(Abel Hermant)
えるまん
Abel Hermant
(1862―1950)

フランス小説家。軽妙さとシニスムに満ちた文体で、ベル・エポック(よき時代)の上流社会風俗を描いた。『大西洋航路客船』(1897)、『豪華列車』(1908)、連作『社交界史のための覚え書』(1901~37)など。1927年アカデミー会員となり『文典』(1932)執筆中心となった。フランス語の純粋擁護論者として『フランス語擁護』(1938)などがある。しかし44年、対独協力を問われてアカデミーから除名された。

小林 茂]


エルマン(Mischa Elman)
えるまん
Mischa Elman
(1891―1967)

ロシア出身のアメリカのバイオリン奏者。ペテルブルグ音楽院でアウアーに師事、ハイフェッツ、ジンバリスト、ミルスタインと並んでアウアー門下の四天王といわれた。美しい甘美な音色は「エルマン・トーン」とよばれて1920年代には一世を風靡(ふうび)、とくに小品の演奏にかけては、クライスラー、ティボーに匹敵する人気を得た。21年(大正10)初来日。

[岩井宏之]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エルマン」の意味・わかりやすい解説

エルマン
Elman, Mischa

[生]1891.1.20. タルノイエ
[没]1967.4.5. ニューヨーク
ロシア生れのアメリカのバイオリン奏者。ペテルブルグで L.アウアーに学び,12歳のときベルリンでデビュー。天分を発揮して大成功を収め,翌 1905年ロンドン交響楽団に独奏者として迎えられ,以後世界各地に演奏旅行,名声をあげた。 21,37,55年と3度にわたって来日。「エルマン・トーン」と呼ばれる甘美な音色で多くのファンを集めた。 23年アメリカに帰化。

エルマン
Hermant, Abel

[生]1862
[没]1950
フランスの詩人,小説家,劇作家。連作小説『社会の歴史に役立つ記録』 Mémoires pour servir à l'histoire de la sociétéで知られる。ほかに,『フランス語の擁護』 Défense de la langue française (1937) が有名。第2次世界大戦中の対独協力のかどで戦後終身刑を宣告されたが,1948年釈放。

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367日誕生日大事典 「エルマン」の解説

エルマン

生年月日:1854年10月31日
ドイツのエジプト学者
1937年没

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