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オイコス オイコスOikos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オイコス
Oikos

ギリシア語で「家」を意味するところから,今日では絶対君主の家産的支配,諸侯領主による所領支配,奴隷を含む古代の大家産などの封鎖的家族経済を表わす経済史上の基本概念の一つとなっている。 M.ウェーバーの議論でも多く用いられる。

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世界大百科事典 第2版の解説

オイコス【oikos】

ギリシア語で家を意味し,さらに家に結合する人間の諸関係をも意味するようになった語。アリストテレスは《政治学》の中でポリスを〈村々の共同体(または結合体)〉,村を〈家々の共同体(または結合体)〉と定義し,家を夫婦,親子,主人と奴隷の三つの関係の複合したものと把握した。家は古代ギリシアを通じて,その政治的変化にもかかわらず変わることなく社会生活の最小単位として機能した。〈オイコスの人〉を原義とするオイケテスoikētēsはローマ人のファミリアfamiliaと同様に家族・世帯・奴隷をも意味した。

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世界大百科事典内のオイコスの言及

【ゲンス】より

…【本村 凌二】
[ギリシア]
 ローマ人のゲンスに当たるギリシア語は同語根のゲノスgenosである。これは共通の祖先をもつと観念された複数の家族(オイコス)の集合体である。アリストテレスの《アテナイ人の国制》の散逸した部分の断片によれば,アッティカには古くから四つの部族(フュレー)があり,各部族は三つの胞族または兄弟団(フラトラまたはフラトリア)から成り,したがって全部で12の胞族があり,各胞族は30の氏族から成り,各氏族は30人から成っていたとされている。…

※「オイコス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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