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オオウミガラス Pinguinus impennis; great auk

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オオウミガラス
Pinguinus impennis; great auk

チドリ目ウミスズメ科。絶滅種(→絶滅)。は短くて飛翔力がなく,外見も行動もペンギンに似ていた。全長 75cm。頭高 75~85cmでウミスズメ科では飛び抜けて大きかった。羽色は頭部,背,尾,翼は黒褐色で,夏羽(→羽衣)では眼先に大きな白斑がある。胸から腹は白色。は大きく,黒地に白い縞模様が入る。スペイン北部からイギリススカンジナビア半島アイスランドグリーンランド,カナダのセントローレンス湾にかけての北部大西洋の小島で繁殖していた。繁殖後は南下していたが,どこまで移動したかは正確には不明。飛翔力がないので上陸できる島はそれほど多くなく,繁殖のため上陸したところを食料や羽毛を得ようとする人間に捕えられていた。そのため,もともと多かった個体数は 18世紀にはかなり減少し,1844年にアイスランド沖のエルディー島で標本用に捕えられたのが最後と考えられている。剥製は 78点残されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オオウミガラス
おおうみがらす / 大海烏
great auk
[学]Pinguinus impennis

鳥綱チドリ目ウミスズメ科の海鳥。絶滅種で、オオウミスズメともよばれ、一般にはgarefowlの名でも知られている。体長76センチメートル。頭から背面は黒色、下面は白色で、ウミガラスの体形、体色に似ているが、飛翔(ひしょう)力はもっていなかった。嘴(くちばし)は黒っぽくて大きく、目の前方に白斑(はくはん)がある。大西洋の北部、イギリス北西部のセント・キルダ島からアイスランド、グリーンランド、北アメリカのセント・ローレンス湾にまで広く分布していたが、船員の食用に供されたのと、その体の脂肪をとるために乱獲されたため、1844年に絶滅した。学名の「ピンギヌス」は羽を切られた鳥の意味であり、この鳥につけられた名であったが、その後南半球で似た鳥がみつかり、それに同じ名がつけられた。それが現在のペンギンである。[柳澤紀夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のオオウミガラスの言及

【ウミガラス(海烏)】より

…繁殖期には岩の上に並んでとまりウルルーン,またはオロローンとよくひびく声で鳴き合う。 オオウミガラスPinguinus impennis(英名great auk)(イラスト)はかつて北大西洋に多産した全長75cmもある大きな種で,くちばしは左右に平たく,体の上面は黒くて眼の前に白い線がある。翼が退化し,飛翔(ひしよう)力はなく,油をとるため漁船員に乱獲され,1844年ころに絶滅した。…

※「オオウミガラス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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