セントローレンス湾(読み)セントローレンスワン

デジタル大辞泉 「セントローレンス湾」の意味・読み・例文・類語

セントローレンス‐わん【セントローレンス湾】

Gulf of Saint Lawrenceカナダ東部の大湾。セントローレンス川が注ぎ、ニューファンドランド島ケープブレトン島、ノバスコシア半島に囲まれる。湾内アンティコスティ島プリンスエドワード島があり、ベルアイル海峡カボット海峡、カンソー海峡により、大西洋に通じる。

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改訂新版 世界大百科事典 「セントローレンス湾」の意味・わかりやすい解説

セント・ローレンス湾 (セントローレンスわん)
Gulf of Saint Lawrence

カナダ東岸の大西洋の湾入。ニューファンドランド島,ノバ・スコシア半島とカナダ本土とに囲まれ,セント・ローレンス川が注ぐ。湾内にプリンスエドワード,アンティコスティなどの大きな島があり,沿岸部には氷食地形がいたるところに見られる。12~4月の間は流氷でおおわれ,船の航行はほとんど不可能となる。1534年フランス人J.カルティエ白人では初めてこの湾に至り探検の日が〈聖ローレンスの祭日〉にあたったため,現地名がつけられた。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セントローレンス湾」の意味・わかりやすい解説

セントローレンス湾
セントローレンスわん
Gulf of Saint Lawrence

カナダ東部にある湾。ケベック州ニューブランズウィック州ノバスコシア州,ニューファンドランド島に囲まれている。南北 800km,東西 400km。海域面積約 15万 5000km2。カボット海峡,ベルアイル海峡で大西洋に通じる。湾の海底はアパラチア山系の北端が海底に沈水した部分と,カナダ楯状地として知られる巨大な古期岩塊の南端部から成る。湾内にはアンティコスティ島,プリンスエドワード島,ケープブリント島が浮ぶ。湾内のおもな潮流反時計回りで,冷たいラブラドル海流はベルアイル海峡から,セントローレンス川の水を包蔵したガスペ海流はガスペ半島とアンティコスティ島の間から流入する。水産資源は豊かであるが,冬季は流氷におおわれ,航行可能なのは4月中旬~12月。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「セントローレンス湾」の意味・わかりやすい解説

セント・ローレンス湾
せんとろーれんすわん
Gulf of Saint Lawrence

北アメリカ東部、大西洋岸の大湾。カナダ東部、セント・ローレンス川河口と大西洋との間に位置する。湾口北東部にニューファンドランド島、南西にノバ・スコシア州ケープ・ブレトン島があり、この間のカボット海峡、カナダ本土のラブラドルとニューファンドランド島間のベル・アイル海峡、ケープ・ブレトン島とカナダ本土間のカンソー海峡により大西洋に通ずる。南北約800キロメートル、東西約400キロメートル。湾内にアンティコスティ島、プリンス・エドワード島、マグダレン島がある。霧が多く、冬季は流氷に覆われ、航行可能なのは4~12月である。グランド・バンクスにつながる重要な漁場である。

[大竹一彦]

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