セントローレンス湾(読み)セントローレンスわん(英語表記)Gulf of Saint Lawrence

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セントローレンス湾」の意味・わかりやすい解説

セントローレンス湾
セントローレンスわん
Gulf of Saint Lawrence

カナダ東部にある湾。ケベック州ニューブランズウィック州ノバスコシア州ニューファンドランド島に囲まれている。南北 800km,東西 400km。海域面積約 15万 5000km2カボット海峡ベルアイル海峡大西洋に通じる。湾の海底はアパラチア山系の北端が海底に沈水した部分と,カナダ楯状地として知られる巨大な古期岩塊の南端部から成る。湾内にはアンティコスティ島,プリンスエドワード島,ケープブリント島が浮ぶ。湾内のおもな潮流反時計回りで,冷たいラブラドル海流はベルアイル海峡から,セントローレンス川の水を包蔵したガスペ海流はガスペ半島とアンティコスティ島の間から流入する。水産資源は豊かであるが,冬季流氷におおわれ,航行可能なのは4月中旬~12月。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「セントローレンス湾」の意味・わかりやすい解説

セント・ローレンス湾
せんとろーれんすわん
Gulf of Saint Lawrence

北アメリカ東部、大西洋岸の大湾。カナダ東部、セント・ローレンス川河口と大西洋との間に位置する。湾口北東部にニューファンドランド島、南西にノバ・スコシア州ケープ・ブレトン島があり、この間のカボット海峡、カナダ本土のラブラドルとニューファンドランド島間のベル・アイル海峡、ケープ・ブレトン島とカナダ本土間のカンソー海峡により大西洋に通ずる。南北約800キロメートル、東西約400キロメートル。湾内にアンティコスティ島、プリンス・エドワード島、マグダレン島がある。霧が多く、冬季は流氷に覆われ、航行可能なのは4~12月である。グランド・バンクスにつながる重要な漁場である。

[大竹一彦]

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