出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
現在までのところ最高最大の英語辞典。OEDあるいはNED(A New English Dictionary on Historical Principles)とも呼ばれる。企画は1858年に立てられ,H.コールリジ,F.J.ファーニバルが編集に当たるが,推進力になったのはマレーJames Augustus Henry Murray(1837-1915)である。79年に彼が編集主任となり,84年に第1巻を刊行,最終巻の第12巻刊行は1928年である。マレーは刊行半ばに他界し,あとをH.ブラッドリー,W.A.クレーギー,C.T.アニアンズらが受けついだ。この辞典の特色は,歴史的な立場に立って微細,綿密に用例を追うというもので,19世紀的な歴史主義の記念碑と言えよう。収録語数は41万語以上,用例は180万をこえる。33年に増補書目1巻が出版され,さらに20世紀の語彙,用例を網羅するためR.W.バーチフィールドを主幹に,増補が計画され,第1巻A~G(1972),第2巻H~N(1976),第3巻O~Scz(1982)が出版された。Seに始まる最終巻は86年に刊行された。この増補には,広くアメリカ英語や植民地英語,日本語にいたる外来語も,世界各国の情報網を通じて収録されているのが特色である。
執筆者:出淵 博
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…しかし,この大辞典の実現には幾多の障害があり,マレーJames Augustus Henry Murray(1837‐1915)が編集主幹となって第1分冊を刊行したのが1884年,その後3名の編集者を加え,本巻の完成をみたのは44年後の1928年であった。その後33年には本文12巻に補遺1巻を加え,《オックスフォード英語辞典》(OED)として揺るぎない地位を占めている。収録語数約42万,1150年以後の語はすべて収録し,16世紀以前については当時利用できる全作家の作品から用例を収集することを目標としたという。…
※「オックスフォード英語辞典」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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