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オヒョウ オヒョウUlmus laciniata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オヒョウ
Ulmus laciniata

ニレ科の落葉高木で,本州中部より北の日本の山地に生じる。葉は左右不対称な倒卵形で長さ 10~15cmあり,上部が大きく3つに裂け,各裂片の先は長く尾のように伸びてきわめて特徴ある葉形をなす。樹皮には裂け目が目立つ。この樹皮の繊維は強靭で,古くアイヌによって繊維植物として利用された。材はニレ類と同じく工芸用や建築材,造船材にも有用とされる。果実にはニレと同様翼がある。

オヒョウ
Hippoglossus stenolepis; Pacific halibut

カレイ目カレイ科の海水魚。カレイ類では最も大型で,全長 2.7m,体重 270kgに達する。体は左右不相称で,両眼とも体の右側にある。体の有眼側は暗褐色,無眼側は白色。肉は淡泊で美味。北海道カムチャツカ半島アラスカ沿岸に分布する。

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栄養・生化学辞典の解説

オヒョウ

 [Hippoglossus stenolepis].カレイ目カレイ科の海産魚.全長1mから最大2.5mになる.食用魚.

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世界大百科事典 第2版の解説

オヒョウ【Ulmus laciniata (Trautv.) Mayr】

北地の渓流沿いに生えるニレ科ニレ属の落葉高木。しばしば葉の先端が特徴的に3~5裂する。高さ25mに達し,樹皮は淡灰褐色で長く剝離する。新枝の先端が枯れ落ちる。葉は2列状に互生し,左右にややゆがんだ倒卵形で,長さ7~15cm,しばしば先端が短尾状に3~5浅裂し縁に鋭い鋸歯を生じ,両面に短い剛毛があってざらつく。4~5月,葉より早く前年の枝に紅色の花が群がって咲き,各花には5~6浅裂した鐘形の萼の内側に5~6本のおしべと花柱の2裂しためしべがある。

オヒョウ【Pacific halibut】

カレイ目カレイ科の海産魚(イラスト)で,北太平洋に広く分布し,日本では,東北・北海道沿岸の小石の多い100m以深の海底に生息する。カレイ類中最大の魚で,雄では全長1.4m,体重180kg,雌では全長2.6m,体重270kgにもなる。体は他のカレイ類より細長く,口が大きく尾びれの後縁が湾入している。体色は淡褐色で乳白色点と暗黒色の不定形斑紋が散在する。冬季に300~400mの海底で産卵する。卵径は3~4mmで他のカレイ類の1mm前後と比べてきわめて大きく,数も130万~350万粒と多い。

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大辞林 第三版の解説

オヒョウ

〔アイヌ語オピウ(樹皮の意)から〕
ニレ科の落葉高木。北日本の山地に生える。葉は倒卵形で上端はしばしば三裂する。春に淡黄緑色の小花を束状につけ、秋に楕円形の翼のある小果を結ぶ。アイヌはこの樹皮の繊維からアツシの材料をとる。ヤジナ。ネバリジナ。

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