オブジェクト指向(読み)オブジェクトシコウ

デジタル大辞泉 「オブジェクト指向」の意味・読み・例文・類語

オブジェクト‐しこう〔‐シカウ〕【オブジェクト指向】

object-orientedソフトウエア設計開発において、データ処理対象そのものに重点を置く考え方のこと。プログラムの内部動作や操作手順の詳細を知ることなく利用できるという利点がある。

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百科事典マイペディア 「オブジェクト指向」の意味・わかりやすい解説

オブジェクト指向【オブジェクトしこう】

コンピューター用語でobject orientedの訳語。操作対象となるもの(オブジェクト)を中心にすえる考え方。オブジェクトとは,処理や操作の手続きと,対象となるデータとを包含するもので,GUIにおけるアイコンがそれに該当する。類似した対象に対する処理や手直しをする際,一部の変更だけで対応できることを特徴としている。これによってコンピューターの操作がより自然で直感的になったとされる。オブジェクト指向言語としては,〈Smalltalk〉や〈C++〉などがある。
→関連項目Java

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「オブジェクト指向」の解説

オブジェクト指向

ソフトウェア開発技法のひとつ。あるデータの処理をオブジェクト(モノ)にまとめて部品として扱い、部品の組み合わせシステム全体を構築していく。部品の再利用や分類がしやすく、開発工程を効率化できる。オブジェクト内で処理される内容のうち、公開する必要のない情報は外部から隠せるので、オブジェクトそのものを外部から扱いやすい。システムが小規模な場合は、担当者各自がそれぞれの設計思想でプログラムを組んでも問題ないが、大規模なシステムになると、同じ目的のために別々のプログラムが生成されたり、似たような処理が重複するなど非効率な面が出てくる。こうした個所を部品として共通化することで、システム全体を合理化し、開発期間の短縮化やシステムの完成度を高めていくのが目的。システムが大規模化してくると、「オブジェクト指向」の考え方が欠かせなくなる。

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IT用語がわかる辞典 「オブジェクト指向」の解説

オブジェクトしこう【オブジェクト指向】

ソフトウェアの設計思想または開発手法のひとつ。プログラムを処理すべき一連の手続きとしてではなく、工程や機能別の部品とみなし、その組み合わせによりシステムを構築する。似たような処理を部品として共通化させたり、部品を再利用したりすることで開発の効率化を図る手法。◇「object-oriented」の頭文字から「OO(オーオー)」ともいう。

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