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オレガノ オレガノOriganum vulgare; oregano; wild marjoram

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オレガノ
Origanum vulgare; oregano; wild marjoram

シソ科ハナハッカ属の多年草で,ハナハッカの和名をもつハーブの一種。地中海沿岸を中心に,中央アジア,中国まで広く分布し,おもに乾燥させた葉が,イタリア料理スペイン料理香辛料として使われる。煎じて解熱,利尿に利用されることもある。卵形の葉は対生し,白色または桃色の小さな花を枝先に多数密集させる。花の咲く直前の初夏の頃が,最も葉の香りがよいとされている。春に種をまき,日当たりと水はけのよい環境で育てる。高温多湿に弱いので,梅雨どきには整枝して蒸れないように管理する。

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デジタル大辞泉の解説

オレガノ(oregano)

シソ科の多年草。高さ約50センチ。夏から秋にかけ淡紅紫色の小花をつける。葉に芳香と辛みがあり、薬味、香辛料とする。ヨーロッパ南部からアジアの原産。花薄荷(はなはっか)。

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百科事典マイペディアの解説

オレガノ

ハナハッカとも。ユーラシア大陸の温帯〜亜熱帯に分布するシソ科の多年草。高さ30〜60cm,葉は対生し,夏〜秋,茎頂に多数の淡紅色花をつける。マージョラムに似た香りとほろ苦さがあり,葉を乾燥したものが香辛料にされる。

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食の医学館の解説

おれがの【オレガノ】

オレガノの語源は、ギリシャ語で「山の喜び」。その名のとおり、古くから地中海地方の山地に住む人々に、愛用されてきました。
 オレガノは比較的ポピュラーハーブですが、かなり強力な薬効を示すことでも知られます。そのおもな作用は、強い抗酸化作用をはじめ、殺菌や解毒、鎮痛、消化器官の活動促進、駆虫(くちゅう)、強壮など。
 その作用によって、オレガノはかぜ、気管支炎、頭痛、月経痛、口内炎(こうないえん)、消化不良、腹痛、疲労倦怠(ひろうけんたい)といった症状の改善に効果を発揮します。
○外用としての使い方
 また、精油を入浴剤として用いれば、精神をリラックスさせる効果があり、ノイローゼ不眠症不安神経症に効果的。同様に、精油を用いてマッサージを行えば、打撲(だぼく)やねんざにも効果があります。
 そのほか、カンジダ症や乾癬(かんせん)にきびにも有効ですが、妊娠中の女性が精油を使うのは、刺激が強いので避けたほうがいいでしょう。
トマト料理と相性バツグン。肉の臭み消しにも効果的〉
○食品としての使い方
 ほろにがい味と樟脳(しょうのう)に似た清涼感のある芳香が特徴です。マージョラムとは姿、香りともに似ていますが、オレガノのほうが香りが強く、野性的な感じがします。
 イタリア料理やギリシャ料理に多用され、ピザなどのトマトの料理には欠かせません。羊肉に振りかければ、臭みを消す効果を発揮。オムレツに少量加えれば、風味を引き立てます。
 日本で一般に出回るのは乾燥したものですが、生の葉が手に入れば、そのまま刻んでサラダドレッシングに入れてもいいでしょう。

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世界大百科事典 第2版の解説

オレガノ【oregano】

シソ科の多年草(イラスト)。和名をハナハッカ(花薄荷)といい,香辛料にし,また観賞用のために栽培することもある。高さ30~60cm,マヨラナに似る。葉は長さ1.5cmでよい香りがあり,快い苦みをともなう。花は紫を帯びた淡紅色で直径4mm,シソ科に特有の唇形花で,7~10月に茎の先に多数が穂状に咲く。ヨーロッパから西南アジア原産地で,現在ではギリシアトルコ,イタリア,フランスポルトガルなどのほかメキシコドミニカなどの新大陸でも広く栽培されている。

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大辞林 第三版の解説

オレガノ【orégano】

シソ科の多年草。地中海沿岸原産。高さ約60センチメートル。夏から秋にかけて茎頭に淡紅紫色の小花を穂状につける。葉はイタリア料理などの香辛料となる。ハナハッカ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オレガノ
おれがの
common marjoramoregano
[学]Origanum vulgare L.

シソ科の多年草。よく似た同属のマヨラナ(マージョラム、マジョラム)と同じく和名はハナハッカ。高さ30~60センチメートル、葉は長さ1.5センチメートルほどでよい香りと快い苦味(にがみ)をもつ。花は直径4ミリメートルの唇形で、紫を帯びた淡紅色。花は7~10月、茎の先に穂状に開く。ヨーロッパから西アジアの原産で、日本へは江戸末期に渡来した。ハーブとして多くの用途があるため、地中海沿岸諸国のほかアメリカでも広く栽培する。花期に全草を刈り取り、乾燥して保存する。[星川清親]
 葉を乾燥させたものを香辛料として使う。樟脳(しょうのう)に似た芳香、辛味とほろ苦味はトマトととてもよくあうので、トマトを使ったイタリア料理、とくにピッツァには欠かせない香辛料である。スパゲッティ(ミートソース、ナポリタン)、オムレツ、ビーフシチュー、マトンやラム肉の料理、トマトジュースにもよく使われる。フランス料理の基本といわれる多くのソースも、このオレガノを主体とした古代ローマ時代のソースの発展した姿であるといわれる。[齋藤 浩]

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