翻訳|audition
ラテン語のaudire(聴く,傾聴する,聴力)から派生した語の一つで,上記と同義の英語auditionは,16世紀の末期に発生したとみられる。興行のための人材を決定する一種の登用試験の意味に使われるようになったのは19世紀の後半からで,一般化したのは20世紀にはいってからである。初期には,オペラ劇場が歌手を雇う場合の試験のように,字義どおり聴覚で判断するものに限られていたが,しだいに視覚的要素も加わり,舞台,映画,放送などに出演する俳優や音楽家を選ぶために行うテスト全般を指すようになった。また,近年の放送界では,人材に関する採否の決定ばかりでなく,テレビまたはラジオ番組の制作が完了すると,実際に放送になる前に関係者が集まって行う検討会的性格を持つ試写,試聴も,オーディションと呼ぶようになっている。
執筆者:成澤 玲子
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…ある範囲の周波数の音の刺激によって生じる感覚で,視覚が利用できない暗やみや森林,草むらの中で生活する動物にとっては,遠く離れた周囲の状況を知るのに重要な感覚である。例えば動物は,迫ってくる危険を避けたり,種内の交信,雌雄の求愛,交尾などに聴覚を利用する。 聴覚が発達した動物の一つに昆虫が挙げられる。昆虫のうち,直翅(ちよくし)類のキリギリス,コオロギ,バッタやセミ類のように発音する昆虫では,同種個体間の交信に聴覚が用いられるが,ヤガやカゲロウなどでは,コウモリから逃れるためにコウモリの出す音を聞き分けている。…
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