コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

オームの法則 オームのほうそくOhm's law

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オームの法則
オームのほうそく
Ohm's law

一様な導線を流れる電流の強さ I と導線の両端の電位差 V とは比例し,VRI の関係にある。この関係をオームの法則という。 1827年 G.S.オームにより見出された。比例定数 R電気抵抗といい,太さの一定な一様の導線では,導線の長さ l に比例し,断面積 S に反比例する。すなわち R=ρ(l/S) で,ρ は導線の材質によって異なる物質固有の定数で抵抗率または比抵抗と呼ばれ,導線の太さおよび長さによらない定数である。その逆数 σ=1/ρ を電気伝導率または導電率という。また導線の形によらない微分形のオームの法則がある。すなわち電気伝導率 σ が一様な微小部分導体において,電流密度 i ,電場を E とすると,i=σE が成立する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

オーム‐の‐ほうそく〔‐ハフソク〕【オームの法則】

導体を流れる電流の強さは、導体両端の電位差に比例し、電気抵抗に反比例するという法則。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

オームの法則【オームのほうそく】

〈均一な物質でできた導線(針金)の両端に電位差Vを与えたとき,この導線を流れる定常電流の強さIはVに比例する〉。1827年オームが発見。V=RIと表され,ここで比例定数Rは針金に固有で導線の電気抵抗という。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

電気・電力用語の解説

オームの法則

ドイツの電気学者オームは電気が流れるときの電流の強さと電圧の関係を調べて、1826年に「電流の強さは電圧に比例し、抵抗に反比例する」という電気学で一番有名な法則を発見しました。

電流I=電圧V/抵抗R

これをオームの法則といいます。エジソンは、このオームの法則を駆使(くし)して、いろいろな電気に関する発見や発明をしたと伝えられます。オームの業績を讃(たた)えて電気抵抗の単位にオームが使われています。

出典 東京電力ホームページ電気・電力用語について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

オームのほうそく【オームの法則 Ohm’s law】

導体中の電場と電流の関係を表す法則。針金の両端に電圧(電位差)をかけると,針金には電圧に比例する電流が流れる。すなわち電流Iと電圧Vの間にはIV/Rの関係がある。これをオームの法則という。ここでRはその針金に固有の定数で,電気抵抗あるいは単に抵抗と呼ばれる。1826年にG.S.オームは熱伝導との類推から上の関係を推測し,実験によりRが電圧によらないことを確かめた。電気抵抗Rの値は針金の長さlに比例し断面積Sに反比例する。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

オームのほうそく【オームの法則】

一定の導体に流れる電流は電圧に比例し、抵抗に反比例するという法則。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オームの法則
おーむのほうそく
Ohm's law

電線、電気抵抗などを流れる電流Iとその端子間の電圧Vとの間に比例関係が成り立つという法則。オームが1826年に発見した電磁気学の基本法則の一つ。図Aにおいて、電流Iが抵抗RをAからBに向かって流れると、端子AB間に電圧Vが生じ、それは端子Aの側で正、Bの側で負となる。電圧V、抵抗R、電流Iの間には次の関係が成り立つ。
  (電圧V)=(抵抗R)×(電流I
抵抗Rは、電気の流れにくさを表す。ここで、抵抗の値は電流が流れる向きに無関係である。図Bのように二つの抵抗R1R2を直列または並列に接続したときの合成抵抗Rは、それぞれ次の式で与えられる。

 物質の抵抗値は物質固有のものである。物質固有の抵抗は1辺1メートルの立方体の相対する面の間に一様な電流を流すときの抵抗値をもって表す。これを比抵抗という。交流回路ではコイル(インダクタンス)、コンデンサーについてもオームの法則と似た関係が成り立つ。抵抗値に相当する量をインピーダンスとよぶ。抵抗R、インダクタンスL、コンデンサーCのインピーダンスZはそれぞれ

と表される。fは交流の周波数である。ダイオード、トランジスタなどでは、オームの法則は成り立たない。これらを非線形素子とよび、それに対して、抵抗、インダクタンス、コンデンサーなどを線形素子とよぶことがある。[山口重雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のオームの法則の言及

【オーム】より

…20年にH.C.エルステッドが電流の磁気作用を発見してからは電気と磁気の研究を進め,26‐27年に公表した論文の中で,混乱していたガルバーニ回路の現象を整理する普遍的な法則を示し,回路の中の電圧という考え方を明らかにした。また,この過程で電流の強さと外部に接続した針金の長さとの関係を見いだし,電流Iと抵抗Rおよび電圧Vの間には,IV/Rの関係があるというオームの法則を導いた。当時,A.H.ベクレル,H.デービーらも金属の導電性に関する同様の研究を行っていたが,オームの研究が際だっていたのは,電流やその磁気効果を詳しく測定してその結果のうえに法則を組み立てたという点にある。…

【電気抵抗】より

… 電圧が小さいときには電気抵抗は一定とみなしてよく,電流と電圧は比例している。これをオームの法則という。ふつうの金属や合金ではオームの法則がよく成り立つが,半導体,電子管などでは一般にはオームの法則は成立しない。…

【電気伝導】より

…物質中の電場V/lが小さいときには,σは一定となり電流Iと電位差Vは比例する。これはオームの法則である。物質を流れる電流密度がiのとき,単位体積,単位時間当りの発熱量はwi2/σに等しい。…

※「オームの法則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

オームの法則の関連キーワードリッター(Johann Wilhelm Ritter)マクスウェル(James Clerk Maxwell)オーム(Georg Simon Ohm)オーム‐ヘルムホルツの法則ジュールの法則炭素被膜抵抗器ホイートストンインダクタンスフーリエの法則ボサンケの法則非オーム抵抗音響学の法則プイエの法則キルヒホッフオーム性接触ヴィーン効果オーム接触バリスターキルヒホフ緩和現象

今日のキーワード

天網恢恢疎にして漏らさず

《「老子」73章から》天の張る網は、広くて一見目が粗いようであるが、悪人を網の目から漏らすことはない。悪事を行えば必ず捕らえられ、天罰をこうむるということ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android