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カイヨア カイヨアCaillois, Roger

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カイヨア
Caillois, Roger

[生]1913.3.3. ランス
[没]1978.12.21. パリ
フランスの批評家,社会学者。エコール・ノルマル・シュペリュール (高等師範学校) 卒業後,G.バタイユクロソウスキーらとともに「社会科学研究会」を組織して批評活動に入った。文学,美学などを中心としながらも,神学に関する著作も発表するなど,活動領域はきわめて広範囲に及んでいる。文学批評では古典主義とヒューマニズムに立脚し,文学の責任を鋭く問うている。また『ディオゲネス』 Diogène誌の編集,ラテンアメリカ文学を紹介した『南十字星』 Croix du Sud叢書の編纂などでも著名。幻想文学の再評価でも知られる。主著『神話と人間』 Le Mythe et l'homme (1938) ,『人間と聖なるもの』L'Homme et le sacré (39) ,『バベル』 Babel (48) ,『サン=ジョン・ペルスの詩法』 Poétique de Saint-John Perse (54) ,『遊びと人間』 Les Jeux et les hommes (57) 。アカデミー・フランセーズ会員 (71) 。

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百科事典マイペディアの解説

カイヨア

フランスの批評家,思想家パリ大学卒。1938年にG.バタイユらと社会学研究会を結成。祭り,動物本能,夢などの考察から,〈聖〉と〈遊〉の解明を行い,文芸批評にも健筆をふるい,1967年―1971年にはユネスコ国際文化普及局長を務めた。
→関連項目ホモ・ルーデンス

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世界大百科事典 第2版の解説

カイヨア【Roger Caillois】

1913‐78
フランスの批評家,思想家。ランスに生まれ,青年期をパリに送って文法学と宗教学を修得。一時ブルトンに誘われてシュルレアリスムに身を寄せたが,その非科学性にあきれ,〈超現実〉よりも〈聖現実〉を選ぶことを決意,ただちにG.バタイユ,レリスらと組んで社会学研究会Collège de sociologieを結成した(1938)。同年,カマキリを観察対象とした《神話と人間》でいよいよ〈聖〉の解明に乗り出したカイヨアは,その後も祭りの形態,動物の本能,夢の世界などを通して幻想の根拠をつきとめる努力をつづけ,ついに〈聖〉の中心に旋回してやまない〈遊〉の観念に着目,不朽の《遊びと人間》(1958)と《戦争論》(1963)を著した。

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世界大百科事典内のカイヨアの言及

【遊び】より

… つまり,ホイジンガの定義によれば,自由,非日常性,没利害,時間的・空間的な分離,特定のルールの支配,という五つの事柄が遊びにおいて特徴的である。
【カイヨアの〈遊び〉論】
 ホイジンガの所説を継承しかつ批判したカイヨアも,《遊びと人間》(1958)の中で定義についてはホイジンガとさほど変わらぬものを提出している。ただし,カイヨアによれば,ホイジンガは遊びの〈文化創造的な面〉にあまりにもとらわれすぎている。…

※「カイヨア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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