カジランガ国立公園(読み)カジランガコクリツコウエン(その他表記)Kaziranga National Park

デジタル大辞泉 「カジランガ国立公園」の意味・読み・例文・類語

カジランガ‐こくりつこうえん〔‐コクリツコウヱン〕【カジランガ国立公園】

Kaziranga National Park》インド北東部、アッサム州にある国立公園ブラマプトラ川南岸の森林地帯や湿地を擁する。インドサイトラなどの絶滅危惧種が多く生息することで有名。1974年に設立。1985年に世界遺産自然遺産)に登録

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カジランガ国立公園」の意味・わかりやすい解説

カジランガ国立公園
カジランガこくりつこうえん
Kaziranga National Park

インド北東部,アッサム州を流れるブラマプトラ川の南岸流域に広がる国立公園。面積 430km2。 1974年指定。森林地帯にはヤシ科ラタン (トウ) が茂り沼地には丈の高いエレファントグラス (ガマ一種) ,岸辺にはヨシが広がる。 500年ほど前まではインドサイの生息地であったが密猟犠牲となり,絶滅の危機に瀕している。 1916年に狩猟保護区,1950年には野生保護区に指定されたものの,1974年に国立公園に指定されるまではめざましい効果は得られなかった。同様に絶滅の危機に瀕するベンガルトラのほか野生のスイギュウなど 14種の哺乳動物が公園内に生息するほか,100種以上の渡り鳥が飛来する。 1985年世界遺産の自然遺産に登録。

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世界遺産詳解 「カジランガ国立公園」の解説

カジランガこくりつこうえん【カジランガ国立公園】

1985年に登録された世界遺産(自然遺産)で、インド東部のアッサム州を流れるブラマプトラ川の左岸に位置する。公園面積の大部分は草原と森林からなるが、雨期になると川が氾濫して、ところどころに沼や湖ができる。密猟によって絶滅の危機にあるインドサイの生息地になっていて、そのためインド政府は、この希少な動物を保護する目的で、1974年にこの地域を国立公園に指定した。生息するインドサイは約1250頭で、ほかにトラ、ヒョウ、スイギュウ、インドゾウなどのほか、ベンガルノガンなどの希少な鳥類も生息している。このような、絶滅の危機にある動物の生息地であり、また、その生息に適した自然環境の保護を目的に世界遺産に登録された。◇英名はKaziranga National Park

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