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カリアリ Cagliari

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カリアリ
Cagliari

イタリア西部,サルジニア島南岸,カリアリ湾にのぞむ同島最大の都市。サルジニア州の州都でカリアリ県の県都。市の東西を潟に囲まれる。イタリア第1の海塩産地。良港があり,付近から産出される亜鉛,鉛をはじめとする鉱産物を輸出する。食品加工,窯業,自転車工業などが行われる。島の北部や西部に通じる鉄道の起点で,海軍および空軍基地もある。市の北部にはローマ時代の円形劇場の跡があり,ほかに中世の城や聖堂などがある。国立考古学博物館も所在。フェニキア人によって基礎が築かれ,のちカルタゴ人の活動の主要な中心をなしたが,前 238年にローマ人の手に移った。同島の守り神を祀る聖エフィシオ祭が行われることで有名。人口 15万6488(2011推計)。

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百科事典マイペディアの解説

カリアリ

イタリア南部,サルデーニャ島南岸,カリアリ湾に面する港市。サルデーニャ州の州都。セメント工業,製塩・漁業が行われる。13世紀のピサ支配下に建てられた聖堂,アラゴン領時代の大学(1606年創立)がある。
→関連項目サルデーニャ[島]

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世界大百科事典 第2版の解説

カリアリ【Cagliari】

イタリア,サルデーニャ島南部にあり,サルデーニャ州の州都で,同名県の県都。人口17万8063(1994)。同島第1の商業港で,本土のチビタベッキア,ナポリなどに定期船が就航。セメント工業,製塩業,漁業が行われる。おそらくフェニキアの都市として建設され,カルタゴ領となって,小麦,家畜,塩などの輸出港として繁栄。前238年ころ,サルデーニャ島はローマの属州となり,カリアリはその主都となった。当時はカラリスCaralisと呼ばれ,農業の振興と鉱山の開発が行われ,帝政期には各種の建物が建設されて,ラテン詩人クラウディアヌスにその繁栄をうたわれた。

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大辞林 第三版の解説

カリアリ【Cagliari】

イタリア、サルデーニャ島南部の地中海に臨む港湾都市。ローマ時代の円形劇場などの遺跡がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カリアリ
かりあり
Cagliari

イタリア、サルデーニャ島南部にある都市で、サルデーニャ自治州の州都。人口15万8351(2001国勢調査速報値)。陸海空の交通の要地である。紀元前9世紀にフェニキア人の市場町として発足。のちローマ時代には大いに栄えた。その後盛衰の歴史を経たが、つねに島の拠点都市の座を占める。第二次世界大戦中、潜水艦の基地があったため、激しい爆撃を受けた。産業としては、陶器やじゅうたんなどの手工業、農畜産物の加工、製塩業があるほか、カリアリ港は商業港として重要な役割を果たしている。戦後、近郊にイタリア有数の製油所が建設され、それを基礎に石油化学工業が発展したが、それが地域経済の発展に与えた影響はかならずしも大きくはない。[堺 憲一]

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世界大百科事典内のカリアリの言及

【サルデーニャ[州]】より

…英語ではサルディニアSardiniaと呼び,面積2万4090km2,人口166万(1994)。主都はカリアリ。イタリアの各州はそれぞれ自然条件,歴史的背景の違いによって地方色が強く,第2次大戦後の共和国憲法のもとで,かなりの程度の州自治が実現されているが,サルデーニャはその島嶼としての孤立性と14世紀から4世紀間にわたってスペイン治下にあったという歴史的事情から,イタリアの他の州とはきわめて異なる社会・文化をもっている。…

※「カリアリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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