日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガドリン石」の意味・わかりやすい解説
ガドリン石
がどりんせき
gadolinite-(Y)
おもに花崗(かこう)岩ペグマタイト中に産する鉱物。まれにアプライトや花崗岩中にも産し、蛍石、褐簾(かつれん)石、ゼノタイム、ジルコンなどと産する。普通は塊状であるが、柱状ないし板状の結晶の場合もある。主成分の希土類元素はおもにイットリウムであるが、まれにセリウムの多いものもある。イットリウムの約半分をカルシウムで置き換えたものはカルシオガドリン石とよばれる。イットリウムを発見したフィンランドの化学者ガドリンJ. Gadolinにちなんで命名された。
[松原 聰]
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