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ガンダルバ Gandharva

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ガンダルバ
Gandharva

インド神話における一種の半神。空中および水中にいる妖精で,水の精アプサラス愛人,配偶神として有名。両者の関係は後世ますます緊密に表わされ,結婚者に幸福と子孫を授けると考えられた。神酒ソーマの守護者ともいわれ,天上の音楽師とも考えられた。仏教にも導入され,乾闥婆 (けんだつば) と漢訳される。

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百科事典マイペディアの解説

ガンダルバ

インド神話で空中や水中に住む妖精の集団。水精アプサラスとともに住み,酒神ソーマを守護し,人間に幸福を与える。仏教では八部衆の一つで帝釈天に侍す。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ガンダルバ
がんだるば
Gandharva

古代インドの半神半人の精霊。音訳は乾闥婆、達婆で、意訳は香神、嗅香(きゅうこう)、尋香(じんこう)。虚空に住む天界の音楽師とされ、天の踊り子アプサラスを配偶者とする。古くは『ベーダ』聖典に出て神酒ソーマの守護者とされ、雨や雨雲と関係が深い。しかし、婚礼の歌ではビシュバーバスという固有名詞となって現れ、新婦にまといつく男の精霊とされる。また、ヒンドゥー教では天の楽人となり、図像学的には半人半鳥の姿で描かれるが、しばしば人に憑(つ)く精霊として、夜叉(やしゃ)や羅刹(らせつ)などと同列視されて恐れられた。終始婚姻や性愛との関連を離れず、つねに女性を愛している。仏教に入ると天竜八部衆(てんりゅうはちぶしゅう)の一人とされ、酒肉を食せずただ香のみ求め、緊那羅(きんなら)(半人半鳥の美女)とともに帝釈天(たいしゃくてん)に奉侍(ほうじ)して伎楽(ぎがく)を奏するとされる。ときに今生(こんじょう)に死して次生(じしょう)に生まれる間の中有(ちゅうう)、中陰(ちゅういん)の義にも用いられ、天の楽人と中有の結び付きは、なおつまびらかにしえない。[原 實]

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世界大百科事典内のガンダルバの言及

【八部衆】より

…夜叉女(ヤクシーyakṣī,ヤクシニーyakṣiṇī)は多く豊満な裸女で表され,毘沙門天の部下とされる。(4)乾闥婆(けんだつば)(ガンダルバgandharva) 帝釈天に仕える音楽神で香(ガンダgandha)を食べて生きるとされ,ギリシア神話のケンタウロスとの関係も指摘されている。(5)阿修羅(アスラasura) 天に敵対するとされる乱暴な神。…

※「ガンダルバ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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