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キンカン

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栄養・生化学辞典の解説

キンカン

 [Fortunella spp.].ナツメキンカンともいう.金柑と書く.ムクロジミカン科キンカン属の常緑果樹.果実を食用にする.

出典|朝倉書店
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食の医学館の解説

きんかん【キンカン】

《栄養と働き&調理のポイント
 キンカンは中国原産のミカン科のくだもので、ミカンの種類のなかではいちばん小さく、大きくても1個20gくらいです。キンカンの皮はやわらかくて甘みと香気があるので、柑橘類(かんきつるい)としてはめずらしく、皮ごと食べます。この皮に実を上回る栄養分が含まれています。
○栄養成分としての働き
 キンカンには100gで1日の所要量の半分近くを賄えるほどのビタミンCと、ビタミンE、カロテン、そしてヘスペリジンというフラボノイドビタミンP)を含んでいます。ビタミンCはコラーゲン生成に働き、血管や粘膜(ねんまく)を強くしますし、ヘスペリジンはビタミンCの吸収を高め、毛細血管を強化します。
 これらの相乗作用により、かぜ、動脈硬化高血圧、歯周病、血管の老化防止に効果を発揮するのです。また、骨や歯を丈夫にするカルシウムは生の果実ではもっとも多く、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の予防に役立ちます。さらにペクチンクエン酸などの有機酸により、胃腸の働きをととのえます。
○漢方的な働き
 もともと薬として入ってきたくだもので、のどの炎症を鎮める作用があり、扁桃炎(へんとうえん)やたん、せきをともなうかぜの妙薬として、広く知られています。キンカンは生で食べるほか、蜜煮や砂糖漬け、果実酒、マーマレードにして利用します。

出典|小学館
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

キンカン
きんかん / 金柑・金橘
[学]Fortunella

ミカン科の常緑低木。キンカン属の総称。中国原産。枝は細く密生し、葉は小さく葉脈は不明瞭(ふめいりょう)で翼葉はほとんどない。日本では数種が栽培される。春、夏、秋の3回に開花結実する性質があるが、7月と9、10月に開花するものが多い。果実は球形または楕円(だえん)形で、果面は滑らかで光沢があり、果肉の室数(袋)は6、7個までである。1984年(昭和59)当時の生産量は1500トン前後で主産地は和歌山、高知、宮崎、鹿児島の各県であったが、その後徐々に生産量は増加し2003年(平成15)では総生産量3648トン、主産地は宮崎県が全体の約67%を占め、次いで鹿児島県、熊本県となっている。よく栽培されるものに次の5種がある。ナガミ(長実)キンカンF. margarita Swingleは樹勢が強く、果実は長径3センチメートル以上の楕円形で十数グラムあり、酸味が強い。ニンポウ(寧波)キンカンF. crassifolia Swingleは果実は径3センチメートルほどの球形ないし短楕円形で十数グラムあり、酸味が少なく品質はよい。明和(めいわ)年間(1764~72)に現在の静岡市清水三保(みほ)で初めて栽培されたためメイワ(明和)キンカンともいう。マルミ(丸実)キンカンF. japonica Swingleは矮性(わいせい)で果実は丸く径2センチメートルほどで7グラム前後、酸味が強く栽培は少ない。フクシュウ(福州)キンカンF. obovata Tanakaはチョウジュ(長寿)キンカンともいい、果実は卵形で、果頂はくぼみ、約20グラム。キンズ(金豆)F. hindsii Swingleはマメキンカン、ヒメキンカンともいい、木、葉、果実ともに小さく、果肉の袋は種子で満たされ、食用には不向きで、盆栽として観賞される。本種には二倍体(2n=18)と四倍体(2n=36)とがある。[飯塚宗夫]

利用

果皮は3~4ミリメートルと厚く、甘味と淡い苦味があり、芳香に富む。微黄色の結晶性配糖体であるヘスペリジンhesperidinC50H60O27を含み、血管を強くする作用をもつ。果肉、果皮ともにビタミンと多くの無機質を含み、とくに果皮にはカロチンとビタミンCが多い。熟したものを皮ごと食べるのがよいが、砂糖漬けやマーマレード、ジャムにも加工。マーマレードやジャムをつくるには、まず果実を米のとぎ汁に入れ、数分ゆでたあと水でさらし、十数分あく抜きをする。これを切って種子を除き、生果時の70%前後の重量の砂糖を加えて、とろ火で煮つめる。[飯塚宗夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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