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クサムラドリ Atrichornithidae; scrubbirds

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クサムラドリ
Atrichornithidae; scrubbirds

スズメ目クサムラドリ科の鳥の総称。2種からなり,いずれもオーストラリアに分布している。ノドジロクサムラドリ Atrichornis clamosus は全長 21cmで,全長の半分ほどを占める長い尾羽をもつ。頭,背,翼上面,尾羽は淡褐色で細かい黒褐色の横斑がある。腹部は淡褐色。雌は喉から上胸部が白く,雄は喉の中央から上胸部が黒い。オールバニ近くのごくかぎられた地域の低木の茂みに生息している。1889年に採集されて以後,長い間その姿が見られず,絶滅したのではないかと思われていたが,1961年に再び生息が確かめられた。ワキグロクサムラドリ A. rufescens は全長 17cm,体形と羽色はノドジロクサムラドリに似ている。クイーンズランド州の南東部からニューサウスウェールズ州の北東部にかけて,ごくかぎられた地域にのみ分布し,降雨林の湿潤な下層の茂みに生息している。両種とも地上で昆虫やクモなどをとる。野焼きによる生息環境の悪化で生息数が減少した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クサムラドリ
くさむらどり / 叢鳥
scrub-bird

鳥綱スズメ目クサムラドリ科に属する鳥の総称。同科Atrichornithidaeはオーストラリアにだけ分布し、2種がいる。全長17~20センチメートル、一見ミソサザイに似た外観をしている。全体に褐色地に黒色横斑(おうはん)のあるじみな羽色をしている。コトドリに近縁ではないかと考えられている。低木林中にすみ、足で地面をかいて昆虫やカタツムリやミミズを取り出して食べる。翼が丸くて短いため、飛ぶのはあまりうまくない。姿はなかなかみせないが、チップ、チップといった大きくてよく通る声で鳴く。草むらや地上に枯れ葉やコケでドーム形の巣をつくり、産座にはぬれた朽ち木のくずを敷く。卵は2個産み、雌だけが抱卵する。[樋口広芳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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