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クスサン クスサンDictyoploca japonica

3件 の用語解説(クスサンの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クスサン
クスサン
Dictyoploca japonica

鱗翅目ヤママユガ科のガ。前翅長 53~65mm。触角は雄では羽毛状,雌では歯の短い櫛状。翅は褐色であるが,濃淡の変異が著しい。前後翅とも外縁に沿ってあらい鋸歯状帯紋があり,前翅の先端近くには黒褐色の小斑がある。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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百科事典マイペディアの解説

クスサン

鱗翅(りんし)目ヤママユガ科の1種。開張110mm内外の大きなガで,黄褐〜赤褐色で変異が多い。日本全土,朝鮮,シベリア東部,中国,台湾などに分布。幼虫はクリケムシ,シラガタロウ,シラガタユウなどと俗称され,青白色で白い長毛がある。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クスサン
くすさん / 樟蚕
[学]Caligula japonica

昆虫綱鱗翅(りんし)目ヤママユガ科に属するガ。はねの開張90~120ミリメートル。はねの色は変異に富み、灰黄色から濃赤褐色まである。前翅には小さな、後翅には大きな眼状紋があって、後翅の紋は黒い。前翅翅頂部は、雄では強く、雌では弱く出っ張る。晩夏から初秋に出現し、夜行性でよく灯火に飛来する。日本全土から中国に分布する。幼虫は体長80ミリメートル内外。体の背面は青白色で、同じ色の長毛に覆われている。側面は黒色、青色の紋を各節に連ねる。非常に多食性で、ブナ科、バラ科など多くの樹木に寄生し、ほかの昆虫がほとんど食べないイチョウにさえも発生する。繭は楕円(だえん)形で堅く粗い網目状、中の蛹(さなぎ)が透けてみえる。卵は樹幹に固めて産み付けられたまま越冬し、翌春孵化(ふか)した幼虫は7月ごろに蛹化(ようか)する。長毛の生えた幼虫はシラガタロウ、繭はスカシダワラとよばれる。幼虫はクリの葉を好んで食べ、よくクリ林に発生するので、クリケムシまたはクリムシの名もある。クリ林に多発すると、葉の被害が大きく、クリの収穫に悪影響を与える。繭をほぐしたものを栗綿(くりわた)とよび、紡績の原料になるというし、テグス糸(釣り糸)の代用として幼虫の体内から絹糸腺(せん)をとり、糸をとったこともあるが、現在ではほとんど利用されていない。[井上 寛]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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