クマのプーさん(読み)クマノプーサン(その他表記)Winnie-the-Pooh

翻訳|Winnie-the-Pooh

デジタル大辞泉 「クマのプーさん」の意味・読み・例文・類語

くまのプーさん【クマのプーさん】

原題Winnie-the-Pooh英国童話作家ミルンによる童話集。1926年刊。著者息子モデルとした少年クリストファー=ロビンと、その友達である熊のぬいぐるみのプーたちが、森の中で穏やかな日々を過ごすさまを描く。日本での初訳は昭和15年(1940)で、石井桃子による。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「クマのプーさん」の意味・わかりやすい解説

クマのプーさん
くまのぷーさん
Winnie-the-Pooh

A・A・ミルンの童話集。1926年刊。クリストファー・ロビンの部屋に集まるクマのプーをはじめとする縫いぐるみたちの物語登場者たちは、それぞれ生き生きとした個性をもち、彼らが森の中で繰り広げる物語の世界は、子供たちが入り込んでともに遊べる、不思議に楽しい現実感にあふれている。ことば遣い、素材、構成など、詩作劇作で磨いた作者のみごとな表現力に、風景画家アーネスト・シェパードによるユーモラスで物語性豊かな絵が加わって、子供にも大人にも愛される児童文学の傑作。続編に『プー横丁にたった家』(1928)がある。初訳は1940年(昭和15)石井桃子による。

松野正子

『石井桃子訳『クマのプーさん・プー横丁にたった家』(1962・岩波書店)』

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百科事典マイペディア 「クマのプーさん」の意味・わかりやすい解説

クマのプーさん

英国のA.A.ミルンの童話。1926年作。ミルンの息子クリストファー・ロビンと熊のぬいぐるみプー,ロバイーヨーや子豚などが登場。空想と現実が巧みにないまぜられ,とぼけたユーモアをたたえる,20世紀の童話の最高傑作のひとつ。続編に《プー横丁にたった家》(1928年)がある。挿絵E.H.シェパード。

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デジタル大辞泉プラス 「クマのプーさん」の解説

くまのプーさん〔キャラクター〕

アラン・アレクサンダー・ミルン、アーネスト・ハワード・シェパードによる同名の児童書(1926年発表)から生まれたキャラクターシリーズ。またそのメインキャラクターであるテディベア。ディズニー社によりアニメ化された作品に基づく絵柄の商品が多い。

くまのプーさん〔映画〕

2011年製作のアメリカ映画。原題《Winnie the Pooh》。原作はA・A・ミルンの児童文学作品。ウォルト・ディズニー生誕110周年を記念して製作された長編アニメーション作品。

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世界大百科事典(旧版)内のクマのプーさんの言及

【ミルン】より

…結婚して長男のクリストファー・ロビンが生まれると,彼を寝かしつけるためのおとぎ話を作る必要から,クリストファー・ロビンを主人公とした童話《ぼくたちが小さかったとき》(1924),《ぼくたちは6歳》(1927)などを書いた。そして,それが発展して熊のぬいぐるみを主人公にした《クマのプーさん》(1926),《プー横丁に建った家》(1928)が誕生する。プーさん,クリストファー・ロビン,ロバのイーヨー,子豚など,どれもあどけなく,たどたどしい感じが,E.H.シェパードのかわいい挿絵とともに童心によくかない,20世紀で最も成功した童話の一つとなった。…

※「クマのプーさん」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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