クリオ(その他表記)Curio, Gaius Scribonius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クリオ」の意味・わかりやすい解説

クリオ
Curio, Gaius Scribonius

[生]?
[没]前53
古代ローマ政治家。 L.スラに従いギリシアアシア転戦。前 76年執政官 (コンスル ) ,次いでマケドニア総督となり,ダルダニ族を破り,ローマの将軍として初めてドナウ川流域に入り込んだ。ユリウス・カエサルと対立し,彼を批判する『対話篇』を著わした。 M.キケロとも,ときに対立したが友人であった。

クリオ
Curio, Gaius Scribonius

[生]?
[没]前49
古代ローマの政治家。前 50年にポンペイウス派の護民官 (トリブヌス・プレビス ) として選ばれたが,賄賂でカエサル派に寝返り,元老院がローマ入城前にカエサルから命令権を奪おうとすると,ポンペイウス (大ポンペイウス) にも同様のことを提案し成功した。しかし結局調停に失敗し,内乱となるとカエサルのもとに走り,シリアでポンペイウスと戦った。アフリカでヌミディア王に敗れ,戦死。キケロと交友があった。

クリオ

「ミューズ」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のクリオの言及

【ムーサ】より

…崇拝の中心地はピエリアとボイオティア地方のヘリコンHelikōn山で,ヘリコン山にあるニンフのアガニッペAganippēの泉と天馬ペガソスのひづめが打ったあとから湧き出たというヒッポクレネHippokrēnēの泉は,詩人の霊泉として有名であった。のち帝政期のローマで彼女たちのおのおのに職掌とする領域が定められ,だいたいのところ,カリオペKalliopē(ラテン名Calliope)は叙事詩,クレイオKleiō(ラテン名クリオClio)は歴史,エウテルペEuterpēは抒情詩,タレイアThaleia(ラテン名タリアThalia)は喜劇,メルポメネMerpomenēは悲劇,テルプシコレTerpsichorēは合唱歌舞,エラトEratōは独唱歌,ポリュヒュムニア(ポリュムニア)Polyhymnia(Polymnia)は賛歌,ウラニアUraniaは天文をつかさどるとされている。【水谷 智洋】。…

※「クリオ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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