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クワガタムシ クワガタムシLucanidae; stag beetle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クワガタムシ
Lucanidae; stag beetle

鞘翅目クワガタムシ科の昆虫の総称。小~大型の甲虫で体は強壮。大腮が大きく,特に雄では頭部が大きく,巨大な大腮をもつものが多い。触角は 11節から成り,第1節が膝状で長く,先端3~6節は鰓状または棍棒状となる。複眼は突出する。成虫樹液に集るものが多いが,樹洞内や朽ち木中にすむものもあり,3~5年も生きる種もある。幼虫は朽ち木中にすみ,コガネムシ科の幼虫に似ている。熱帯に多く,全世界に約 900種,日本に約 25種を産する。

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百科事典マイペディアの解説

クワガタムシ

クワガタムシ科に属する甲虫の総称。一般に黒か茶色,黄斑のあるものもある。雄は頭部に大きい大顎がふたまたに突出するものが多い。幼虫は湿った朽木中などにすむ。成虫は主として夜間活動し,樹液に集まり,電灯にもよくくる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クワガタムシ
くわがたむし / 鍬形虫
stag beetle

昆虫綱甲虫目クワガタムシ科Lucanidaeに属する昆虫の総称。世界各地に分布するが、熱帯、亜熱帯域の森林地帯に多く、およそ1200種が知られ、日本には35種が産する。体長10~100ミリメートル(大あごを含む)。一般に長形でやや平たい。頭は大きく、とくに雄では大あごが角(つの)状に発達して前方へ突出し、これを支える頭胸部もそれに伴って大きくなる。そのため、同じ種でも個体の大きさによって形が違っていることが多い。大あごは内側にいくつか突起をもつことが多く、大きく発達したものは兜(かぶと)の鍬形(くわがた)を思わせるのでクワガタムシの名がある。触角は第1節と2節の間で膝(ひざ)状に屈曲し、先端3~7節は内方に突起状に伸びる。腹部腹板は5節。成虫は主として初夏から盛夏に現れ、カシ、クヌギ、ナラなど広葉樹の樹上におり、一部は樹液に集まる。多くの種は昼間は樹木の洞、皮下、根際に隠れ、夜間に活動するが、ツヤハダクワガタ、マダラクワガタ、チビクワガタなどのように朽ち木にすむものもある。幼虫はジムシ形で、普通朽ち木や木くずを食べて育ち、その中で蛹(さなぎ)になる。成虫になるのは冬から春にかけてが多いようで、羽化してからかなり長い間蛹室(ようしつ)の中にとどまることが多い。成虫の寿命は、飼育では数年に及ぶものがあり、最高7年といわれる。幼虫期は1年から数年らしい。飼育には、朽ち木とその細片を容器に入れ、餌(えさ)には糖蜜(とうみつ)か蜂蜜(はちみつ)、果実を与える。
 成虫は黄褐色から黒色のものが多いが、南アメリカのコガシラクワガタ属Chiasognathus、オーストラリアのキンイロクワガタ属Lamprimaなど美しい金属色の類もあり、日本にいるルリクワガタPlatycerus delicatulusなどは青藍(せいらん)色に光る。日本産の大形な種にはミヤマクワガタ、オオクワガタがあり、雄は体長70ミリメートルに達する。代表的な種にはノコギリクワガタ、コクワガタ、アカアシクワガタ、ヒラタクワガタなどがあり、ミクラミヤマクワガタ(伊豆諸島御蔵島(みくらじま))、スジブトヒラタクワガタ(奄美諸島(あまみしょとう))、ヤマトサビクワガタ(徳之島)、オガサワラチビクワガタ(小笠原諸島(おがさわらしょとう))などは特異な固有種である。[中根猛彦]

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