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クワゴ(英語表記)Bombyx mandarina

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クワゴ
Bombyx mandarina

鱗翅目カイコガ科のガ。前翅長 18~23mm。成虫,幼虫ともカイコガに似ているが,体翅ともに暗褐色で,前翅先端部は黒褐色である。成虫は6~7月に出現し,灯火に飛来する。幼虫はクワの葉を食べる。カイコガの野生型と推定され,カイコガとの雑種をつくることもできる。そのためにカイコガの亜種とする考えもある。本州,四国,九州,朝鮮,中国,台湾に分布する。

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百科事典マイペディアの解説

クワゴ

鱗翅(りんし)目カイコガ科の1種。カイコの原種と考えられ,開張40mm内外,暗褐色。日本全土,朝鮮,中国,台湾に分布。幼虫はクワの葉を食べ,カイコに似るがずっと暗色。小さい黄色の繭を作る。成虫は年数回発生し,よく蚕室内にも飛来しカイコと交配して雑種をつくる。
→関連項目養蚕

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クワゴ
くわご / 桑子
[学]Bombyx mandarina

昆虫綱鱗翅(りんし)目カイコガ科に属するガ。はねの開張35~40ミリメートル。はねは褐色あるいは灰褐色。前翅翅頂は出っ張り、翅頂から外縁の前半にかけて黒褐色紋がある。カイコの野生型とみなす学者もあるほど近縁で、雑種も容易につくることができ、しかも第一代雑種(F1)に妊性がある。日本本土の大部分と朝鮮半島や中国に分布する。幼虫もカイコとよく似ているが、紫色を帯びた黒色で、赤色と乳白色の紋がある。ヤマグワやクワの葉を食べ、6月下旬ごろに老熟し、灰白色の繭をつくって蛹化(ようか)する。クワ畑で発生しても、あまり多くないので、害虫として注目されることはない。成虫はよく灯火に飛来する。カイコと同様に口吻(こうふん)が退化しているので、幼虫時代に蓄えた養分によって交尾産卵する。カイコに対しクワコともよぶ。[井上 寛]

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