グリッドコンピューティング(読み)ぐりっどこんぴゅーてぃんぐ

デジタル大辞泉 の解説

グリッド‐コンピューティング(grid computing)

ネットワークを介して複数コンピューターを結びつけることにより、スーパーコンピューター並みの高速処理実現するシステム分散コンピューティング。→ハイパフォーマンスコンピューティング

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ASCII.jpデジタル用語辞典 の解説

グリッド・コンピューティング

インターネットなどのネットワークを通じて、サーバーパソコンなどの複数のコンピューターを結び、仮想的に巨大で高性能なコンピューターを作る技術。ユーザーは必要なときに、必要な分だけ処理能力記憶容量を利用できる。電力網を意味する「パワー・グリッド」から取っている。構成する1台1台のコンピューターの処理性能は低くても、大量のPCを接続して並列処理を行わせれば、従来のスーパーコンピューター並みの性能になり、高速に大量の処理を実行できる。科学技術分野から利用が始まり、企業での業務利用も始まりつつある。国際的に技術の標準化や情報交換の場として、グローバル・グリッド・フォーラム(Global Grid Forum、GGF)が形成されている。

グリッドコンピューティング

ネットワークを張り巡らせたコンピューター間で巨大な仮想コンピューターを構築し、その能力を一元的に集中あるいは分配するコンピューターの利用方法。大量のPCを接続すれば、従来のスーパーコンピューターをしのぐ性能を発揮することなどで注目を集めた。原理的にいえば、従来のスパコンも複数のサーバーブレード(PC)をエンクロージャーに収容したブレードサーバーも、ネットワークで協調して動くグリッドコンピューター一種と言えるが、学術や技術計算以外に資するコンピューターをグリッドコンピューターと呼ぶことは少ない。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

知恵蔵 の解説

グリッド・コンピューティング

ネットワークに接続された多数のコンピューターのうち、しばしば能力の一部しか活用されていないコンピューターに自動的に仕事を分担させ、大容量・高速のコンピューターと同じ性能を実現する計算方式。アーキテクチャーとしては、PCクラスターがネットワーク規模に拡大している形態とも解釈できる。もともと計算能力の相互利用から始まったが、現在はデータベースや周辺の実験装置まで共有、融通し合って、高効率・高機能なネットワーク計算技術の実現を目指している。

(星野力 筑波大学名誉教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

IT用語がわかる辞典 の解説

グリッドコンピューティング【grid computing】

インターネットなどのコンピューターネットワークを通じて、複数のコンピューターを結びつけて利用する技術。同時に複数の処理を実行させることで、スーパーコンピューター並みの高速処理が可能となる。◇「分散コンピューティング」ともいう。

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