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グリーグ Grieg, Edvard Hagerup

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

グリーグ
Grieg, Edvard Hagerup

[生]1843.6.15. ベルゲン
[没]1907.9.4. ベルゲン
ノルウェーの作曲家,ピアニストライプチヒ音楽院で学び,R.シューマンや F.メンデルスゾーンの影響を受けたが,ノルウェーの国民主義的作曲家 R.ノルドロークとの親交により次第に自己の作風を確立した。 1871年,クリスチャニアに音楽協会を設立。ピアニスト,指揮者としてヨーロッパ各地で活躍。主要作品『ペール・ギュント』,イ短調のピアノ協奏曲 (op.16) など。

グリーグ
Grieg, (Johan) Nordahl Brun

[生]1902.11.1. ベルゲン
[没]1943.12.2. ベルリン
ノルウェーの詩人,劇作家。大学時代から各国を旅行,オックスフォード大学にも学ぶ。詩集『喜望峰を回って』 Rundt Kap det Gode Håb (1922) ,小説『船はさらに進む』 Skibet går videre (24) などで注目され,次いでソ連滞在 (32~34) を経て共産主義に共鳴し,戯曲『われらの名誉とわれらの力』 Vår ære og vår makt (35) ,スペイン内乱での政府側の敗北に想を得て 1870年のパリ・コミューンを扱った『敗北』 Nederlaget (37) などで若い世代の代表になるが,1940年祖国がナチスの侵入を受けるやノルウェー亡命政権とともにイギリスに渡り,レジスタンス運動に従い,みずからも爆撃機に搭乗,ベルリン上空で戦死。音楽家 E.H.グリーグの縁者という。

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百科事典マイペディアの解説

グリーグ

ノルウェーの作曲家。ベルゲンで,スコットランド系の父とノルウェー人の母の間に生まれる。ライプチヒ音楽院に学び,1862年郷里でピアノ奏者,作曲家としてデビュー。1864年ノルウェーの作曲家R.ノールローク〔1842-1866〕とコペンハーゲンで知り合い,自国の音楽的伝統に根ざした国民主義的音楽への志向を固めた。1866年クリスティアニア(現オスロ)に居を定め,以後指揮者としても各地で活躍。コペンハーゲンとオスロに音楽協会をつくって自国作曲家の紹介に努めるなど精力的に活動し,ノルウェー国民音楽の確立に主導的な役割を果たした。代表作に,劇音楽《ペール・ギュント》(1874年−1875年)とその2つの管弦楽組曲,《ピアノ協奏曲イ短調》(1868年),10集からなるピアノ曲《抒情小曲集》(1867年−1901年),《チェロ・ソナタ》(1883年),三つのバイオリン・ソナタ(1865年,1867年,1886年−1887年)などがあり,歌曲にも名品が多い。→ディリアス

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世界大百科事典 第2版の解説

グリーグ【Edvard Hagerup Grieg】

1843‐1907
ノルウェーの作曲家。ピアニストの母から音楽の手ほどきを受け,1858年ライプチヒ音楽院に留学。ウェンツェルE.F.Wenzel,モシュレスにピアノを,リヒターE.F.Richter(1808‐79),ハウプトマンM.Hauptmann(1792‐1868)に和声・対位法を,ライネケC.Reinecke(1824‐1910)に作曲を師事。またシューマンをはじめとするドイツ・ロマン派音楽の影響を受けた。

グリーグ【Nordahl Grieg】

1902‐43
ノルウェーの劇作家。20代に新聞記者として渡った中国で社会変革の意識に目覚め,ソ連滞在中に強固な親ソ的共産主義者となるとともに演劇に開眼した。《我らの栄光と我らの力》(1935)は第1次大戦中の船主の利潤追求と船員の不安をシナリオ風に描いたもの。代表作のパリ・コミューンを扱った劇《敗北》(1937)は革命と暴力は不可分だという主張を響かせる。ナチスの侵略で亡命し,イギリス軍爆撃機に同乗,戦死した。【毛利 三弥】

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大辞林 第三版の解説

グリーグ【Edvard Hagerup Grieg】

1843~1907) ノルウェーの作曲家。抒情的で民族色豊かな音楽を創作。作品「ピアノ協奏曲イ短調」、付随音楽「ペール=ギュント」など。

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世界大百科事典内のグリーグの言及

【バイオリン】より

…メンデルスゾーンの《バイオリン協奏曲》にはダーフィトFerdinand David(1810‐73)が協力し,J.ヨアヒムのためには,シューマン,ブルッフ,ブラームス,ドボルジャークなどが優れた協奏曲を書いている。高度の名人芸を優れた音楽性に結びつけようとした19世紀後半のバイオリン曲には,同時代の名演奏家P.deサラサーテにささげられたE.ラロの《スペイン協奏曲》(1873)やサン・サーンスの《バイオリン協奏曲第3番》(1880),またソナタとしては,ブラームスの3曲(1879,86,88),ベルギーの名手E.A.イザイエにささげられたC.フランクの傑作(1886),ノルウェーの抒情性に富んだE.グリーグの第3番(1887)などがあり,今日の演奏会の重要な曲目を形成している。 調性を離れた革新的な作曲語法の探究という20世紀音楽のおもな潮流は,バイオリンの旋律的性格とは異質な音響世界の構築へと向かった。…

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