学級全体を基盤とする一斉学習と、個人を対象とする個別学習との中間に位置する学習形態の一つであり、学級をいくつかのグループに分けて学習を展開する。分団学習、小集団学習とよばれることもある。
グループ学習の特色は、一斉学習の授業の陥りがちな教師中心の画一主義的指導の欠点を補い、小グループのなかでの子供たちの自由な討議や共同作業を通して、ひとりひとりの子供の主体的で積極的な学習活動への参加を促すこと、また興味・関心、経験、能力の異なる子供たちが、それぞれの考えを出し合い、また援助し合って学習することによって、学習効果が高まるとともに、民主的な集団形成の訓練にもなることなどである。
グループを編成する場合には、能力、興味・関心、性別などにより分ける方法もあるが、一般の授業では、できるだけ自然な編成が望ましいとされている。
[伊東亮三]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…学習とは,特定の経験によって行動のしかたに永続的な変化が生ずる過程である。同じ行動様式の変化でも,経験によらない成熟や老化に基づく変化や,病気,外傷,薬物などによる変化は学習とはいえない。また疲労や飽きは,回復可能な一時的変化にすぎないので,これも学習とは区別される。子どもの発達過程では,例えば言葉や歩行の習得のような学習が,長期にわたって行われている。しかしこの場合,行動様式の永続的変化といっても,多様な経験に基づいて,広い範囲の行動が変化するのであって,この過程はとくに〈発達〉と呼ばれる。…
※「グループ学習」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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