ケンダル

デジタル大辞泉 「ケンダル」の意味・読み・例文・類語

ケンダル(Kendal)

英国イングランド北西部、カンブリア州の町。ケント川に沿う。中世より羊毛産業の中心地として、また市場町として栄え、中世の面影を色濃く残す。湖水地方南部の観光拠点であり、同地方の歴史文化に関する博物館美術館がある。

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化学辞典 第2版 「ケンダル」の解説

ケンダル
ケンダル
Kendall, Edward Calvin

アメリカの生化学者.コロンビア大学で化学を修める.1910年よりデトロイトのParke Davis会社で,甲状腺抽出物の研究をはじめる.1911~1913年ニューヨークのSt.Luke病院勤務.1914年ロチェスターのMayoクリニックに移り,1921年ミネソタ大学生理化学教授を兼任しながら1951年まで在職.1951年プリンストン大学教授となる.1914年甲状腺からチロキシンを分離し,その化学的性質を確定した.また1930年以降は,アジソン病を緩和する副じん皮質ホルモンを研究し,多くの化合物を単離,合成した.コルチコステロイド一種であるコルチコステロン(ケンダルのB化合物)や,関節リウマチを緩和するコルチゾン(ケンダルのE化合物)の研究により,1950年P.S. Hench(ヘンチ)およびT. Reichstein(ライヒシュタイン)とともにノーベル生理学・医学賞を受賞した.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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