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ケーソン基礎工法 ケーソンきそこうほうcaisson foundation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ケーソン基礎工法
ケーソンきそこうほう
caisson foundation

建設工事の際の基礎工法の一つで,ケーソン法,ケーソン基礎,潜函基礎などともいう。この工法による基礎は,剛性の高い耐震的にもすぐれたものとして重要な構造物に広く用いられる。ケーソン (潜函) は,普通鉄筋コンクリート製 (まれに鉄製など) で,円形,小判形,長方形などの断面をもち,陸上ケーソン,水中ケーソン,固定ケーソンに分けられる。工法は2種ある。 (1) オープンケーソン工法 底のないケーソンを造り,底部の土を掘り進めるにつれてケーソンを継ぎ足しながら沈めていき,基礎を造る工法である。ときに井筒ケーソンとか井筒基礎といわれる (→井筒工法 ) 。 (2) ニューマチックケーソン工法 空気ケーソン工法,あるいは潜函工法とも呼ぶ。底部に作業室をもったケーソンを用いる。地下水位以下に基礎を構築するときなどに沈め,作業室内に圧搾空気を送り,無水状態にしてから掘削作業を行う。掘削が進むにつれてケーソンは自重で地中へ沈下していき,必要な深さに達したのち,作業室内部や作業室床板上をコンクリートや土砂で中詰めして基礎とする。この工法は地下水の状態を変えず,掘削も最小限ですむので,地盤を乱さず,工程も速く確実であるなどの利点があるが,工事設備費が大きく,高圧空気中の作業なので労働条件が制約を受け,労務費がかさむなどの欠点もある。フランスで発明され,1839年に炭坑の立坑の建造に使われ,エッフェル塔の基礎工事にも使用された。日本では安政5 (1858) 年に行われている。 (→圧気工法 )  

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