ココ椰子(読み)ココヤシ

デジタル大辞泉の解説

ココ‐やし【ココ×椰子】

coconut palm》ヤシ科の常緑高木。熱帯の海浜などに多い。幹の先に、線形の小葉からなる大形の羽状複葉を多数つける。雄花と雌花とが多数つき、実は大きな楕円形で、中に種子と液状の胚乳(はいにゅう)がある。胚乳を飲料やコプラなどに、葉を敷物などに用いる。ココ。ココナツパーム。

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世界大百科事典 第2版の解説

ココヤシ【ココ椰子 coconut palm】

世界各地の熱帯海浜や河口地域に栽培される代表的なヤシ科の高木(イラスト)。ココナッツともいう。栽培の歴史は古く,原産地伝播(でんぱ)の歴史はつまびらかでない。インドへは3000年前にすでに渡来していたといわれる。中国の記録によると,290‐307年ころ中国南方やアンナンで栽培されていた。樹高30mに達し,通常は単幹で直立する。頂部に長さ5~7mの壮大な羽状葉を群生し,幹上には輪状の葉痕を残す。葉腋(ようえき)から花序を出し,分枝した花穂基部に1~数個雌花を,上部に多数の雄花をつける。

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大辞林 第三版の解説

ココやし【ココ椰子】

ヤシ科の高木。熱帯で広く栽培される。幹は高さ約30メートルで直立、頂に葉を多数密生する。葉は長さ4メートルほどで、羽状に全裂。果実は長さ約30センチメートルの卵球形で、中に油質の胚乳がある。胚乳からコプラ油を搾り、果皮の繊維は縄・燃料にする。樹液から酒を造り、葉は敷物・屋根材料に利用。

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精選版 日本国語大辞典の解説

ココ‐やし【ココ椰子】

〘名〙 (ココはcoco) ヤシ科の常緑大高木。マレーシア原産と考えられ、熱帯圏で広く栽培される。高さ二〇~三〇メートル、径約三〇センチメートル。幹には落葉の跡が環状に残り、先端に多数の葉を叢生して四方に開く。葉は長さ四~五メートルの羽状複葉で各小葉は線形で長さ約六〇センチメートル。雌雄同株。葉腋から長さ一~二メートルの花穂をのばし、上部に多数の雄花をつけ、下部に大形球形の雌花を一〇~二〇個つける。果実は扁卵形で三稜があり、長さ約三〇センチメートル、径約二五センチメートル。熟して灰褐色になる。中果皮は乾質で厚い繊維質からなる。内果皮(核)は堅く、黒褐色を帯び球形をした殻となり、胚と胚乳を囲む。若い果実の胚乳は淡い甘味のある液汁で飲料となる。熟して固化したものがコプラの原料になる。中果皮は焚物や、たわし、刷毛、箒、敷物、網、綱など、核は燃料や細工物、幹は建築材などにするほか、花序の軸を切って糖液を集め、酒(ヤシ酒)や赤砂糖をつくる。やし。やしお。やぎ。

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世界大百科事典内のココ椰子の言及

【油】より

…特に後者はインド,東アジアに伝えられて重要な油料植物となる。 インドから東南アジア,太平洋諸島にかけてココヤシが重要である。ヤシ油はココヤシの胚乳部からつくられるが,むしろその一歩手前のココナッツ・ミルクのほうが食用には一般的である。…

【ヤシ(椰子)】より

…木本性の単子葉植物。日本では従来,ココヤシ(イラスト)を単にヤシと呼んでいたが,近年ではヤシ科の植物を総称してヤシ(イラスト)という。
【ヤシ科Palmae(palm family)】
 木本性の単子葉植物として,イネ科のタケ類とともに特異的な存在であるヤシ科の植物は,ほとんどの場合,幹は分枝せず二次肥大生長もしないうえに,大きな葉を幹の頂端部に群がりつけ,熱帯の景観を特徴づける。…

※「ココ椰子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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