コロッセオ

デジタル大辞泉 「コロッセオ」の意味・読み・例文・類語

コロッセオ(〈イタリア〉Colosseo)

コロセウム

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共同通信ニュース用語解説 「コロッセオ」の解説

コロッセオ

イタリアの首都ローマにある周囲527メートル、高さ48・5メートルの円形闘技場遺跡。4層構造で、約5万人を収容できたとされる。国内有数の観光名所で、文化省によると、2013年は年間約560万人が訪れた。古代ローマ時代には治世を安定させる市民娯楽として、猛獣剣闘士たちによる残忍な闘技が行われ、多数が犠牲となった。現在はイタリアの死刑反対運動のシンボルとされ、世界で死刑制度の廃止が決まった際などにライトアップされる。(ローマ共同)

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世界の観光地名がわかる事典 「コロッセオ」の解説

コロッセオ【コロッセオ】
Colosseo

イタリアの首都ローマの中心部にある、古代ローマ帝国時代の巨大な円形闘技場の遺構。周囲527m、高さ48.5m、5万人を収容する巨大施設で、ウェスパシアヌス帝(9~79年)治世下の西暦75年、皇帝ネロ(37~68年)の黄金宮殿庭園に建設が始まった。4階建てになっていて、1階はドーリア式、2階はイオニア式、3階はコリント式アーチのある構造物で構成されている。競技場の地下6mの迷路のような空間がむき出しになっている。ここからライオンヒョウなどの猛獣を闘技場に送り出す昇降機が設けられ、大観衆の中で剣闘士と猛獣の戦いが繰り広げられた。地震による倒壊、また中世に石切場として利用されたため、現在のような状態で残されている。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

世界遺産情報 「コロッセオ」の解説

コロッセオ

コロッセオは、かつては5万人を収容した古代ローマの円形闘技場です。紀元72年に建設され、長径188m、短径156m、外周壁の高さ49mの規模を誇り、その巨大さはローマの力と不滅の象徴でした。外観は美しいアーチ型が並ぶ4階建てで、1階はドーリア式、2階はイオニア式、3階はコリント式と様式の違うアーチで飾られており、1階には皇帝、2階には市民が座り、3階は立ち見席になっています。中では人や猛獣が死闘を繰り返し、古代ローマの人々を熱狂させていました。

出典 KNT近畿日本ツーリスト(株)世界遺産情報について 情報

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