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コンスタンツァ Constanţa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コンスタンツァ
Constanţa

古代名トミス Tomis。ルーマニア南東端,コンスタンツァ県 (面積 7055km2。人口 74万 8000〈1992推計〉) の県都。黒海にのぞむルーマニアの主要港で,県と同格の特別都市。前7世紀にギリシア人の植民都市として建設された。ローマの詩人オウィディウスの流刑地 (9~17) として有名。町は4世紀ローマ皇帝コンスタンチヌス1世によって大幅に改造され,コンスタンチアナと改称。トルコの治政下では衰退し,一漁村となったが,ルーマニア領となった 19世紀末に商港として復活し,20世紀に近代的な貿易港となり面目を一新した。北西約 220kmの石油工業の中心地プロイエシュチとの間にパイプラインが敷設され,ブカレストと鉄道,道路,空路によって結ばれている。石油,機械,農産物を輸出。造船,石油化学,パルプ,製紙,食品工業の一中心地。ギリシア・ローマ時代の発掘品が多い考古学博物館や水族館,劇場があり,郊外にはママイア,エフォリエ,マンガリアなど,国際的な海岸保養地が多い。人口 35万 476 (1992推計) 。

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デジタル大辞泉の解説

コンスタンツァ(Constanţa)

ルーマニア南東部の都市。黒海西岸に位置し、同国最大の港湾を擁する。紀元前6世紀に古代ギリシャの植民都市トミスが建設された。続いて古代ローマ皇帝コンスタンティヌス治下ジェノバ人が移住してコンスタンティアナと呼称し、以降、オスマン帝国時代まで港湾都市として栄えた。現在も古代ギリシャ、ローマの遺跡が多く残る。

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百科事典マイペディアの解説

コンスタンツァ

ルーマニア南東部,黒海沿岸の港市。小麦・石油の輸出港であり,ドナウ・ライン水路の終着点にあたる同国最大の港。石油産地の中心プロエシュティからパイプラインが通じ,機械・造船・製紙・食品などの工業が行われる。
→関連項目ドブロジャ

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世界大百科事典 第2版の解説

コンスタンツァ【Constanța】

黒海沿岸にあるルーマニアの港湾都市で,同名県の県都。人口34万9000(1994)。標高31m,年平均気温11.3℃,平均年降水量385mm。ギリシア時代にはトミスTomis,トミTomi,ローマ・ビザンティン時代にはコンスタンティアナConstantiana,オスマン・トルコ時代にはキュステンジェKüstenceと呼ばれていた。伝説では,ギリシア時代の英雄トモスが小アジアから移住し,トミスの基礎を造ったといわれる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コンスタンツァ
こんすたんつぁ
Constana

ルーマニア南東部、コンスタンツァ県の県都。人口31万0526(2002)。黒海西岸に位置する同国最大の港湾都市。背後のカラス渓谷には、1984年にドナウ川右岸のチェルナボーダと黒海沿岸でコンスタンツァ南郊のアジジェアを結ぶ64.2キロメートルの運河が完成し、ドナウ航路が約400キロメートル短縮された(ドナウ・黒海運河)。機械、造船、パルプ、製紙、金属工業が発達する。黒海西岸沿いのママイア、エホリア、ナボダリ、マンガリアなど「黒海の真珠群」とよばれる保養地群を行政区域にもつ。紀元前6世紀にギリシアの植民地として建設され、トミスTomisとよばれた。その後、4世紀に、ローマのコンスタンティヌス帝のとき、ジェノバ人が移住してコンスタンティアナConstantianaとなった。15世紀以降オスマン帝国の支配下となり、キュステンジュKstenceとよばれたが、町はさびれた。1878年のルーマニア独立後は港湾都市として急速に発展した。ローマ人の残した3、4世紀の遺跡が多い。[佐々田誠之助]

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世界大百科事典内のコンスタンツァの言及

【ドナウ[川]】より

…ティサ川,サバ川など大支流合流後のドナウ川は3~5月にピークが出現するものの,年間を通じて豊富な流量を維持することができ,内陸運河としての条件を備えている。ルーマニア第1の貿易港で黒海に臨むコンスタンツァから,西に延びてドナウ川に至る運河が1984年開通した。またチェコ東部で支流のモラバ川とバルト海へ注ぐオーデル川を結ぶドナウ・オーデル運河が計画され,ドイツ南部でマイン川を介してライン川と結ぶライン・マイン・ドナウ運河は92年に完成した。…

※「コンスタンツァ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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