コンピューターグラフィックス

デジタル大辞泉 の解説

コンピューター‐グラフィックス(computer graphics)

コンピューターによる図形処理。また、それによって描いた図形動画CG

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百科事典マイペディア の解説

コンピューターグラフィックス

コンピューターを利用して図形や画像を描くこと。あるいは作成した画像。CGと略。1960年代に開発された技術で,1980年代から急速に発展した。それまではディスプレー装置はコンピューターの出力装置にすぎなかったが,CGの発展で人とコンピューターとのコミュニケーション装置として位置付けられるようになった。近年,グラフィック表示装置(ディスプレー)の性能向上と低価格化,画像処理ソフトウェアの急速な発達により応用分野が急激に拡大した。現在では,平面図立体図形(3次元CG),透視図などおよそ人間が想像できるものはすべて画像として描くことができる。代表的な例としてCAD(computer aided designの略),各種のシミュレーションリモートセンシング,医療用のCTスキャンをはじめとする各種の画像処理,コンピューターアート,アニメーション映画,ビジネスグラフの作成,地図の作成,新聞編集コンピューターゲームなどきわめて多彩である。 コンピューターグラフィックスで使用される機器ディスプレー装置ライトペン,タブレット,ジョイスティックなどの図形入出力装置とイメージ情報入出力用の光学スキャナーである。またコンピューターで図形や画像を処理するために必要な技術として,図形を作成,移動あるいは変形させる図形処理技術と,デジタル化されたイメージ情報を変換するイメージ処理技術がある。
→関連項目CGバーチャルアイドルバーチャルリアリティ分子グラフィックスポリゴンモーフィング

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世界大百科事典 第2版 の解説

コンピューターグラフィックス【computer graphics】

コンピューターグラフィックスは形状情報とそれに付随する色彩情報とから2次元の画像を生成するソフトウェア,ハードウェア技術である。略してCG(シージー)とも呼ぶ。形状情報が3次元で,色彩情報が物理的反射特性により与えられる場合を,3次元CGと呼ぶ。最近では,単にCGというときは3次元CGをいうことが多い。以下,特に断らない限り,3次元CGについて述べる。 形状情報を対話的操作によって生成・編集・加工・定義する作業をモデリングmodeling,modellingと呼ぶ。

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IT用語がわかる辞典 の解説

コンピューターグラフィックス【computer graphics】

コンピューターを使って画像を作成すること。また、その画像。2次元の表現は設計図・製図・イラストの作成や写真修正などに使われ、3次元の表現は主にコンピューターゲームや映画制作などで使われる。後者は特にコンピューターの処理性能の向上に伴い、より現実に近い表現が可能になっている。◇頭文字から「CG」ともいう。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 の解説

コンピューターグラフィックス

コンピューターを使用して描かれた画像や図形のこと。または、それらを作成する技術のこと。CGとも呼ぶ。グラフィックスソフトを使用して、本物そっくりの2次元や3次元のコンピューターグラフィックスを作成できる。

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世界大百科事典内のコンピューターグラフィックスの言及

【コンピューターアート】より

…映像作品にはハード,ソフト,メモリーを含む制作環境の変化が大きく影響しており,体験型の作品には仮想現実(VR)などの分野におけるエンジニアリングが,そしてネットワークアートやマルチメディアにはPCの普及や通信のインフラが大きく関与しているといえるだろう。
[黎明期の技術]
そもそも,今日のコンピューターグラフィックス(CG)制作環境の基礎となるハードウェアやインターフェースは,アメリカの軍事技術の探究によって生み出されたもので,本格的なCG制作環境が整ったのは,1960年代にマサチューセッツ工科大学(MIT)のアイバン・サザランドがスケッチパッドという対話型の図形処理システムを完成して以降である。サザランドがユタ大学へ移籍してからは,HMD(ヘッドマウントディスプレー)やフライトシミュレーターのようなVR技術のルーツとなるハードを開発するかたわらで,さまざまな人物に大きな影響を与えた。…

※「コンピューターグラフィックス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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