翻訳|cornice
洋風建物の外壁上端,屋根庇の下,天井と壁の境などに置かれる水平の細長い突出部。蛇腹と訳される。通常,反転曲線面や角面などを組み合わせたモールディング(刳形(くりがた))からなる。壁上端でなくても,建物の階境などに,水切り庇をかねてめぐらされることがある。コーニスのモールディングは,古典的建築では,オーダーごとにほぼその組合せ方や寸法比例が定まっていた。ミケランジェロ以後,モールディングを自由に彫刻的に扱う傾向が強まり,バロックの建築ではきわめて奔放なものとなる。現代建築では,水切りなどのための最小限のモールディングが残るだけとなったが,コーニスは建物のボリューム表現のために,やはり意匠上の重要なポイントと見なされている。
執筆者:福田 晴虔
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…それらは普通は3段の階段状基壇をもち,縦のフルーティング(溝彫)をつけた円柱を立てる。その上に桁に相当するアーキトレーブ(エピステュリオン),小壁に相当するフリーズ(ディアゾマ),壁面より突き出たコーニス(ゲイソン)をのせる。これら,柱の上にのる構造物全体をエンタブラチュアと呼ぶ。…
※「コーニス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...