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コーンバーグ Kornberg, Arthur

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コーンバーグ
Kornberg, Arthur

[生]1918.3.3. ニューヨーク,ブルックリン
[没]2007.10.26. カリフォルニア,スタンフォード
アメリカ合衆国の生化学者。ニューヨーク市立大学からロチェスター大学に進み,1941年学位取得。国立衛生研究所 NIH勤務 (1942~53) ののち,ワシントン大学微生物学教授 (1953~59) ,スタンフォード大学生化学教授 (1959) を歴任。国立衛生研究所時代に補酵素や中間代謝の研究を指揮し,電子伝達に重要な役割を果たすFADや DPN(NAD)の組成や細胞内での反応の発見に貢献した。その後も,生体のヌクレオチド生産,DNAおよび RNAの合成について研究を続け,DNA生成過程におけるヌクレオチド組成の問題に取り組み,培養した大腸菌から抽出したヌクレオチドにアイソトープで標識して酵素の作用の証拠をつきとめた。単離・純化した酵素 (DNAポリメラーゼ,コーンバーグ酵素として知られる) を用いて試験管内で DNA分子の正確な複製を合成させることに成功し (1956) ,遺伝機構解明のその後の発展の基礎を築いた。この業績により,1959年にセベロ・オチョアとともにノーベル生理学・医学賞を受賞した。 2006年には息子のロジャー・コーンバーグノーベル化学賞を受賞した。

コーンバーグ
Kornberg, Roger D.

[生]1947.4.24. ミズーリ,セントルイス
アメリカ合衆国の化学者。ハーバード大学で化学を専攻し,1967年に卒業。 1972年スタンフォード大学で博士号を取得。 1976~78年ハーバード大学医学部に勤務したのち,1978年からスタンフォード大学の教授を務める。 2006年真核生物 (真核細胞 ) の遺伝子情報転写に関する分子的基礎研究が評価されノーベル化学賞を受賞。デオキシリボ核酸 DNA上の遺伝情報がどのようにリボ核酸 RNAに書き込まれるかを研究,解明した。遺伝情報と蛋白質合成を結びつける転写が巧妙に制御されているならば身体の各組織で異なる遺伝情報の使用が可能で,問題があれば致死的になるか病気を引き起こすことになる。コーンバーグは真核生物で転写を司る分子である RNAポリメラーゼ (RNA合成酵素) がどのように働いているかを電子顕微鏡とX線回折を使って明らかにした。父のアーサー・コーンバーグノーベル賞 (生理学・医学賞) を受賞しており,ノーベル賞史上7組目の親子受賞となった。

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百科事典マイペディアの解説

コーンバーグ

米国の生化学者。ロチェスター大学卒後,ワシントン大学を経て,スタンフォード大学教授。DNAポリメラーゼを単離し,それを用いた試験管内のDNA合成に成功し,1959年ノーベル生理医学賞。

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大辞林 第三版の解説

コーンバーグ【Arthur Kornberg】

1918~2007) アメリカの生化学者。1956年、デオキシリボ核酸( DNA )の試験管内での酵素的合成に成功、その後も DNA の自己複製機構の解明に貢献。

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