ゴア(読み)ごあ(英語表記)Albert Arnold Gore Jr.

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ゴア(Albert Gore Jr.)
ごあ
Albert Arnold Gore Jr.
(1948― )

アメリカの政治家。クリントン政権の副大統領(在職1993~2001)。テネシー州選出の上院議員の長男として、ワシントンDCで生まれる。ハーバード大学卒業後ベトナム戦争に従軍。その後バンダービルト大学で学び、テネシー州の地方紙記者を経て、1976年に下院議員に初当選し、以後4期。1984年には上院議員になった。民主党を代表する安全保障、軍縮、地球環境問題の専門家で、日本、ヨーロッパ諸国の議員と地球環境国際議員連盟を結成した。1988年の民主党の大統領候補指名争いに敗れたが、1993年に第45代副大統領に就任し、同じ南部出身の大統領クリントンとベビーブーマー・コンビを組んだ。地球温暖化の防止、教育改革、情報化などの分野で政府の牽引(けんいん)役を務めたが、クリントンが再選された1996年の大統領選挙に絡んで、民主党の集金工作に不正な手段でかかわった疑惑を批判された。2000年大統領選挙では党候補となり、共和党候補G・W・ブッシュと争い、僅差(きんさ)で敗れた。選挙後は地球温暖化防止を訴えるための講演活動を世界各国で行う。こうした活動がドキュメンタリー映画、『不都合な真実』An Inconvenient Truth(2006)となり、同作品は2007年アカデミー最優秀長編ドキュメンタリー賞ほか、多くの映画賞を獲得した。2007年人為的な気候変動に対する知識を広めた努力が評価され、気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change=IPCC)とともにノーベル平和賞を受賞した。著書に『地球の掟(おきて)Earth in the Balance(1992)がある。[村松泰雄]
『小杉隆訳『地球の掟――文明と環境のバランスを求めて』(1992・ダイヤモンド社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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